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逆光線(コラム)変わる野菜の風景

変わる野菜の風景

 スーパーの野菜売場を眺めると、子どもの頃に通った八百屋とはずいぶん様変わりしたと感じる。見慣れなかった野菜も今では当たり前に並び、「いつ頃から定着したのだろう」と思うことがある。

▼振り返れば、日本で食べられている野菜の多くは海外が原産地だ。大根やなすなどは奈良時代以前、ほうれんそうやかぼちゃ、じゃがいもは江戸時代に伝来した。さらに平成にはアボカドやズッキーニ、パクチーなどが食卓に定着。日本人は時代ごとに新たな野菜を受け入れ、食文化を育んできた。

▼そして今、野菜を取り巻く環境は再び変わろうとしている。気候変動による猛暑の常態化で従来の栽培方法が難しくなる一方、未利用部位の活用や食品ロス削減への関心が高まる。物価高を背景に、家計に優しい野菜や価格が安定している冷凍野菜、腸内環境を意識した野菜の注目度も高い。

▼野菜は時代の暮らしを映す鏡なのかもしれない。最近は包丁いらずやレンジ調理で食べられる野菜も増え、「タイパ」を重視する消費者に支持されている。次に売場の主役になるのはどんな野菜だろうか。未来の食卓を想像しながら売場を歩くのも、なかなか興味深い。

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