逆光線(コラム)食品界に広がる包材危機

食品界に広がる包材危機

 「余分な注文は控えてくださいと言われた」。原料事情について話を聞きに行ったつもりが、話題は資材の仕入れに。地方にある調味料メーカーの社長は困惑していた。

▼食品原料は高騰しているとはいえ、手に入らないわけではない。しかし、包装資材業者からは新規注文は受けられないと告げられた。新製品の発売を考えていたが「延期せざるを得ないかも」と表情は曇る。中東情勢を受け、同様の話を聞くことが増えた。

▼リーマンショックの頃だったが、ある業界団体の会合で「食品はありがたい。食べたらなくなる。他業界の人からうらやましがられる」と理事長があいさつしていたのを思い出す。景気後退で消費が鈍った。服や自動車は我慢さえすれば買い替えなくても済む。でも、人は何かを食べ続けなければならない。消費される食品はありがたい。そういう話だ。

▼とはいえ、消費者の手元に届かなければ、口にすることはできない。流通させるには包む必要がある。今まで当たり前だったことができなくなるかもしれない。その可能性が高まるのを危惧する。

カナエ モノマテリアルパッケージ

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