逆光線(コラム)お茶と海苔、単価高騰の恩恵...
カナエ モノマテリアルパッケージ

お茶と海苔、単価高騰の恩恵は

 荒茶生産量日本一の鹿児島で令和8年産茶の取引が始まった。鹿児島茶市場の初取引は前年を超える単価でスタート。異常な高騰を見せた前年をさらに上回る年になるかもしれない。

▼茶価高騰のきっかけは海外の抹茶ブーム。メールや電話での問い合わせにとどまらず、海外から産地へ直接買い入れに訪れる業者も珍しくない。割を食っているのが抹茶を主戦場としてきた茶問屋だ。「海外の業者から手付金をもらった」という農家から今年の取引量を減らしたいと通告されたケースも。新規参入者の急増で従来通りの仕入れが厳しくなっている。

▼単価上昇で茶に先んじたのが、専門店で一緒に販売されることの多い海苔。有明海の不作が発端となり、22年度から4年連続で相場が高騰。値上げが続き、以前は好まれなかった色の浅い海苔もスーパーに並ぶ。

▼茶も海苔も、単価上昇は生産者の減少を食い止めた。子どもに継がせられると判断し、高騰前は諦めていた設備投資を実行した生産者も少なくない。持続可能な価格水準で市場が落ち着くまで、メーカーは我慢の時が続く。

関連記事

インタビュー特集

ごま・きな粉の真誠 冨田博之社長 新領域への挑戦果敢に 「おつまみ」で新たな売場開拓

ごま・きな粉の真誠(愛知県北名古屋市)の25年12月期連結売上高は104億6100万円となった。前年をやや割り込んだものの、価格改定や相場変動で一部原料ごまの価格が軟化したことなどから粗利が改善、営業増益とした。

生産現場が潤う農業を 安定供給と安定価格実現 アムハイドロ・パシフィック ポール・マイルズ社長

気候変動や耕作地の減少、後継者不足など農業が抱える課題は多い。農作物を扱う流通・小売業にとっても、天候に左右されやすい不安定な供給量とそれに合わせた価格の変動など、問題点はいくつも挙げられる。

“お米の新たな発酵食品” 代替肉CoMeat®需要創出に挑む 跡部季子取締役

プロテインクライシスが叫ばれる昨今、キノコなど糸状菌から作られる代替肉(マイコプロテイン)が注目を集めている。2021年設立のアグロルーデンス(佐賀清崇社長)は、お米と麹で作った新たな発酵食品CoMeat®を展開。

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。