流通・飲食小売イオン 環境・生活の変化に対応 「トップバリュ」ブランド価値向上に注力
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イオン 環境・生活の変化に対応 「トップバリュ」ブランド価値向上に注力

 イオンは春夏シーズンに向け、プライベートブランド(PB)「トップバリュ」で生活者の変化や気候変動に対応したラインアップを強化する。猛暑対策で昭和世代には懐かしい「割ってアイスバー ソーダ味」、新たな価値観を体現した「平飼いたまごのタルタルソース」などを投入、多様なニーズに応えていく。

 2月25日に「トップバリュ春の新商品・戦略発表会」を開催し、イオントップバリュの土谷美津子社長は「小売業の役割は生活を守るインフラと再認識しているが、その最前線を担うのが『トップバリュ』だ。“安いから選ばれる”から、“価格戦略で暮らしを支え、価値で選ばれ続けるブランド”を目指す」などと語った。

 今夏は猛暑対策を一段と強化する。同社は「猛暑は一過性ではなく、生活を変える構造的な変化になってきた」と指摘。ウェザーニューズ社と連携し、販売実績データと気象データの相関関係を販売計画やプロモーションに反映させるほか、安全・安心な物流の構築にも活かす。

 猛暑対策の新商品「割ってアイスバー ソーダ味」を3月4日発売。割ってシェアする昔懐かしの氷菓だが、事前の調査では若年層から新鮮な驚きがあったという。5本入、198円(税別、以下同)。

 4月には凍らせて飲む「アイスラリー」で「グレープフルーツ味」「レモン味」の2フレーバーを発売。100g、108円。

 今年はイオンの株式会社化100年を記念し、「トップバリュ」のブランド価値向上を目指した商品施策も推進する。

 既存品「平飼いたまごのマヨネーズ」は環境配慮型の原材料を使用し、比較的若い30~40代の購入比率が高い。販売は過去2年で倍増した。好評を受け、3月に「平飼いたまごのタルタルソース」を新発売。のびのびと育てた鶏からとれた「たまごの卵黄のコク」を生かした。210g、398円。

 30年以上前から取り組む商品として、高付加価値の「贅沢を味わうタスマニアビーフカレー(中辛)」は60~70代の支持が高く、リピート率は驚異の34%を誇る。そのプレミアム版「ショートリブを使ったタスマニアビーフカレー」を3月発売。希少部位ならではのおいしさが味わえる。220g、同598円。

 一方、今年も「みんなで決める!トップバリュ大賞2026」を実施。13万万票以上を集めた中から、第1位「ギリシャヨーグルト プレーン」、第2位「北海道産昆布使用 塩昆布」、第3位「ダブルキャラメルアイスクリーム」が選ばれた。店頭でもPOP等を使って訴求する。

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