明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。
10月に放映開始したテレビCMでは仲野太賀さんが「晩ごはんになるわ、これ。」と印象的なセリフでおいしさをアピール。本紙の取材に木所敬雄取締役マーケティング本部長は「即席袋麺は栄養やボリュームをポイントに食事性を上げれば、簡単調理で立派な主食になり得る。昨今のコメ問題が注目を集める中、即席麺の新たな食シーンを開拓して市場を盛り上げたい」と意気込みを語った。
CM「晩ごはんになるわ、これ。」が話題
75年前(1950年)に乾麺製造で創立した同社は、独自の製麺・乾燥技術などに磨きをかけ、即席麺業界では“麺の明星”として名をはせる。その代表格が「明星 麺神(めがみ)」のもっちり食感の超極太麺やスープが絶妙に絡む「明星 中華三昧 榮林 酸辣湯麺」の本格系中華麺で、看板ブランド「明星 チャルメラ」はこだわりの“ホタテだしねり込み麺”を使用する。

木所取締役は「今回のプロモーションでは長年培ってきた麺技術の強みを初めて外部にも積極的に発信していく」とした上で、「『麺神』や『中華三昧』など麺がハイクオリティで食事性の高いブランドを持った当社だからできる独自戦略」であることも強調。
家庭でコスパ良くお店品質の満足感
「主食麺」とは「主食になるくらいうまい明星の麺」の略称だ。25年秋冬シーズンはテレビCMに加え、特設WEBサイトやインスタグラムの公式アカウントで本企画用に考案した新作レシピを続々と発信する。訴求ポイントは①美味しさ②栄養③ボリューム④価格――の4軸。明星ならではのおいしい麺に、野菜や肉などをプラスして栄養バランスと食べ応えをアップさせ、なおかつ家庭でコスパ良くお店品質の満足感が得られるレシピを目指した。
「野菜たっぷりスタミナ麺神」は業界最高峰のもっちり食感の麺を追求した「麺神 鶏コク醤油」に、豚バラ肉やもやし、コーンなどをおろしにんにくとバターで炒め山盛りすれば完成。
「韓国風納豆チゲ」に使うのは新商品「中華三昧 重慶飯店 麻辣湯麺」と納豆、長ネギの3素材だけ。簡単調理で納豆とシビ辛スープのクセになる味わいが楽しめる。
「親子丼風チャルメラ」は意外性もあるユニークなメニュー。お鍋一つに「チャルメラ しょうゆ」、鶏もも肉、玉ねぎ、めんつゆ、溶き卵などを合わせて出来上がる。

木所取締役は「どのレシピもひと足早く試した当社社員とその家族に好評だ。献立は一般的にごはん、味噌汁、おかずで構成されるが、インスタントラーメンはアレンジ次第で麺、スープ、具材がバランス良く1杯の丼で完結する。しかも経済的で簡単調理。そうした価値に多くの方が気づき、実践していただけるようにしたい」との想いを語った。
「麺の明星 主食麺宣言!」はスーパーなど店頭でもPOPやレシピが載ったリーフレット等で訴求。10月下旬からはキッチンカーが出動し、試食でのアピールも展開する。