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もずく×キムチで客層拡大 わかめの削ぎ芯をアップサイクル カネリョウ海藻が秋季新商品

カネリョウ海藻(熊本県宇土市)は、もずくとめかぶの新商品で市場活性化を図る。

赤ピーマンと唐辛子の輪切り入の「美(ちゅ)らもずく キムチ」は、春先から秋頃に需要が高まる「もずく」に、年間を通して一定の需要がある「キムチ」をかけ合わせた。8月6日に都内で開いた発表会で、マーケティング本部の山本有人部長は「キムチは、海藻よりも若く、海藻離れが懸念される層が購入している」と語った。「もずく酢」以外の食べ方を提案して売上の安定化と海藻離れの防止を狙う。30g×3段、想定売価238~258円。8月20日製造分から順次出荷する。

一方、めかぶは三陸産の2年連続不作で原料価格の上昇が課題となっている。小売・外食向けに値上げしたが「毎日召し上がる方も多く、買い控えが見られた」(山本氏)。

マーケティング本部・山本有人部長(カネリョウ海藻)
マーケティング本部・山本有人部長(カネリョウ海藻)

新商品の「ねばとろ茎入めかぶ 醤油味」ではコスト低減を目指して、わかめの部位で最も硬く、削ぎ工程後に処分されていた「削ぎ芯」を活用した。食べやすく加工してコリコリとした食感に仕上げて、フードロス削減と原料不足対策も同時に図っている。35g×3段。想定売価198~238円。8月後半から店頭に並び始める。

食品以外でも、海藻由来の保湿成分や抗炎症成分を加えたモイスチャークリームを発売し、食品にとどまらない海藻の有用性を訴求する。「海藻の可能性を感じてもらいたい」(山本氏)。

モイスチャークリームの「sea treat」
モイスチャークリームの「sea treat」

また、今年から「海ぶどうプロジェクト」として海ぶどうの陸上養殖専用工場の運転をスタートした。すでに一部へ納品しており、年内に4トン以上の出荷を目標とする。

4月に実施した「第二回 もずく川柳コンテスト2025」では、応募総数が1万句を超えた。学校編で最優秀校に輝いた和歌山県立日高高等学校中津分校には賞品(もずく10年分)を直接届け、出張授業も実施して海藻への理解促進を図った。

さらに、8月4日にオープン2周年を迎えた海藻セレクトショップ「OKAGESAMA MOBA」は売上前年比30%増で推移している。2周年記念に、使用済みの漁網を素材に用いたハンモックのアート作品を、新たなフォトスポットとしてテラスに設置。来店客が漁業に思いを巡らせるきっかけづくりを意図した。

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