マヨ容器の回収事業(キユーピー、味の素) 高校の学習テーマに 川崎市立橘高校で発表会

川崎市立橘高校は6月23日、同校の2、3学年による「総合的な探求の時間 合同探究学習発表会」を開催した。テーマには、キユーピーと味の素が主体となって行っているマヨネーズボトルの水平リサイクルの取り組みなど7題が選ばれた。

「総合的な探求の時間」は22年度から新たに導入された科目で、川崎市ではSDGsの実現に向けた視点を取り入れている。生徒は過去7回の授業で、産業界における環境課題と解決に向けた個々の事業者による取り組みを学習。発表会では各グループに分かれ、具体的なアクションについて探求した成果を披露した。

発表会では多くのグループが、マヨネーズボトルの水平リサイクルを推進する上でボトルの回収本数を増やすことが不可欠と指摘。ボトル回収を周知すべく地域や学校、スポーツイベントなどを通じた呼びかけや、若年層らにはSNSで紹介することが必要だと意見を述べた。また、購入時のパッケージ(外装)にリサイクルに関するアイコンを印刷したり、ボトルにラベルを貼り周知するといった案もあがった。

キユーピー広報部の森田里佳さんは「PRやマーケティング的な視点を持ってよく考えてもらえた。それぞれのグループで良かったと思うアイデアを取りまとめて1本の施策にしてほしい」と要望。同部の田頭祐介さんは「引き続き、この取り組みをどのように広げればいいかを考えてほしい」と述べた。使用済みマヨネーズボトルの回収実証実験は、7月1日から規模が拡大。生徒たちには、回収対象店舗をイトーヨーカドー溝ノ口店のほかに、イトーヨーカドー川崎店、ヨークマート川崎野川店を加えることも伝えられた。