17.7 C
Tokyo
18.2 C
Osaka
2025 / 12 / 01 月曜日
ログイン
English
流通・飲食小売ヤマナカ 「30年までに1000億円」 組織若返りで反転成長へ
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

ヤマナカ 「30年までに1000億円」 組織若返りで反転成長へ

名古屋市を中心に食品スーパーを展開するヤマナカの取引先で作る「ヤマナカ会」の総会が5月21日、ホテルメルパルク名古屋で開催された。25年2月期が目標未達で着地したことを受け、5年後を見据えた新しい「中期戦略ビジョン2030」を策定。30年までに営業収益1000億円、経常利益40億円を目標に掲げ、施策に取り組んでいく考え。

開会のあいさつでは、岡本均会長(伊藤忠食品社長)が登壇し「顧客満足および従業員満足の両立を目指した骨太の戦略実現のためには、きめ細やかな分析とエッジの効いた戦術が必要で、3月にリフレッシュオープンしたフランテロゼ白壁は差別化と価値創造で着実に顧客の心をつかんでいる」と話し、商品展開について「会員の各社が知恵を絞って“ヤマナカならでは”の商品を開発、提案することで、商品・生活・店内の3つの潤いを消費者に届ける役割を果たせるよう、全力で取り組んでいきたい」と話した。

ヤマナカ会の岡本均会長
ヤマナカ会の岡本均会長

続く経営政策発表では、中野義久社長が「昨年6月の株主総会で、組織人事の若返りを図った。物価高でディスカウントの波があり苦戦し、買い上げ点数、客数に課題が残った。今期は主力店舗をスピーディーに改装し、陳列変え、商品マッサージを行い、メーカーの主力商品をしっかりと売り、PB・留め型など『ヤマナカならでは』の商品も集中して販売していく」とあいさつ。大山秀樹専務と中野雄介専務が中期経営計画のロードマップや商品政策、新マスコットキャラクター「やまるん」について説明した。

最後の年間表彰では、「売上高貢献賞」として売上高上位10社のうち、前年比上位3社の愛知県経済農業協同組合連合会、芋銀、丸小青果を表彰。「部門貢献賞」としてカゴメ、岩田食品、尾鷲物産、プリマハム、東洋物流の5社。「個人表彰」として10人を表彰した。

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点