商業組合首都圏お菓子ホールセラーズは1月6日、都内で「2025年 新春賀礼会」を開催し、菓子メーカー・菓子卸・関係省庁ら約350人が集い新春の喜びを分かち合った。
冒頭あいさつした小黒敏行理事長は、菓子業界を魅力ある業界にしていくために付加価値を高めた商品作りを呼びかける。
「価格競争ではなく、高くても売れるものを作り利幅をもう少し上げる努力をしないと、誰も来ない業界になってしまう。大手企業に牽引していただき、この業界をやはり10年後にはトップレベルの業界にしたい」と語る。
来賓あいさつした全日本菓子協会の太田栄二郎会長は、5月30日から17日間開催される「第28回 全国菓子大博覧会・北海道 あさひかわ菓子博2025」に触れて、協力を求めた。
菓子市場については「2024年も伸びたと思う。インバウンド需要の好調などポジティブな面と原材料高騰で収益が上がらないネガティブな面が混在している。今年は菓子博で国内外の方がお菓子に触れる機会が間違いなく増えるはずで、菓子の需要が拡大することを期待したい」との見方を示す。
乾杯の発声を行った明治の松田克也社長も「原料高が続いている。為替や労働者不足、物流など様々な問題があり大変な一年になるかと思うが、こんな大変な一年だからこそ(製配販が)一体となってお菓子の力を発揮して、お菓子の力で世の中を明るくしていきたい」と力を込める。