2.8 C
Tokyo
2 C
Osaka
2026 / 01 / 30 金曜日
ログイン
English
トップニュースカマンベールなど嗜好チーズに回復の兆し チーズ×オイルの新体験も

カマンベールなど嗜好チーズに回復の兆し チーズ×オイルの新体験も

上期の家庭用チーズ市場は、売上高と物量ともに前年並み~若干割れで推移した。シュレッド、スライス、ベビーチーズなど生活に身近なチーズが厳しく、家庭での喫食頻度が減少したとみられる。

こうしたなか、需要が大きく落ち込んだ前年から回復傾向にあるのが、カマンベールをはじめとする高価格帯チーズだ。カマンベールとモッツァレラはともに前年売上高を5~6%ほど上回り、ハレの日やちょっとしたご褒美に、やや高単価のチーズを自宅で楽しむメリハリ消費が影響したとみられる。

チーズ独自の体験価値も新規獲得につながっている。

雪印メグミルクは、今夏に“焼カマンカレー”の提案とともに2個セット商品を発売したところ、若い層を中心に支持された。「50代以上がメーンターゲットだが、2個セットは20代も反応している。新しい間口獲得にも寄与できている」とし、下期も冷蔵庫から出して15分待つ“15分ガマンベール”など週末に振り切ったプロモーションを継続する。

明治は、“朝カマン”や“絶品カマントースト”など日常的な喫食提案に力を入れている。上期はカマンベール専用スパイスを添付した商品を発売し、トライアルにつながった。下期は新たにカマンベールと生モッツァレラ専用のオイルを同封した商品を一部チェーンで展開し、チーズ×オイルの新たな組み合わせを提案している。

さらなるチーズ市場活性化に向けては、多くの人が興味を持ち実践してみたくなるチーズ体験の発信がカギとなる。「価格が高いチーズでも消費が伸びているということは、新たな価値を提供すればまだまだ市場は伸びる」(森永乳業)、「やってみたいと思えば400円台もあまり高く感じない方もいる」(雪印メグミルク)。

市場が厳しかった調理系チーズの中でもパスタの安定需要もあって粉チーズは1~2%増と堅調だった。上期の粉チーズを牽引した森永乳業は11月に「粉チーズは冷蔵庫へ。と信じているみなさまへ。」と呼びかける新聞広告を掲載し注目された。「当社のパルメザンは冷蔵庫にしまわない方がおいしく召し上がっていただける。そこを積極的に発信するプロモーションを行ったところ想定以上に話題になった」。

リモートワークが減少し、内食や酒の消費量も減るなどコロナ禍とは生活スタイルが大きく変わったなか、店頭だけでなく日常でチーズを思い出す細かな情報発信も重視されている。

関連記事

インタビュー特集

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。

食品産業センター 荒川隆理事長に聞く 「食サス」設立でサステナ課題深掘り フードサプライチェーン全体の連携で

日本の食品産業は、国内外から調達された農畜水産物を原料として、健康で豊かな生活を送るために必要な加工食品を安定的に製造・供給する産業として発展してきた。

小川珈琲、バリスタ育成とコーヒー産地での活動に先駆的に取り組みブランド力向上 基盤強固に新事業を展開 宇田吉範社長CEOが意欲

9月1日から現職の宇田吉範代表取締役社長/CEOは、バリスタとコーヒー産地での活動に先駆的に取り組み、小川珈琲のブランド力を引き上げた立役者。