包装食品技術協会(杉山仁朗会長=富士特殊紙業会長)は11月26日、「第27回会員交流の集い」を開催、会員・関係者約40人が参加し交流を深めた。当日は「わが社の看板商品」表彰および受賞講演、基調講演、交流懇親会の三部構成。「わが社の看板商品」については、杉山会長も「商品開発の経緯や苦労話・裏話などとても参考になり、われわれ会員も楽しみにしている」と冒頭あいさつで語った。
「わが社の看板商品」表彰は、企業の発展と食文化の振興に寄与しているロングラン商品や基幹商品に贈られるもの。今回は杉本食肉「百年の匠」、敷島製パン「なごやん」、佐藤食品工業「粉末製品(粉末酒および呈味力シリーズ)」が受賞した。表彰式後には、3社がそれぞれ看板商品の開発経緯やエピソード、商品特徴などを解説。参加者も熱心に聞き入った。
第二部は、食品品質プロフェッショナルズの広田鉄磨氏が「これからの食品安全管理」のテーマで講演。海外と日本の食品安全管理を対比し、日本が優れている点・劣っている点を指摘した上で、わが国では日本的な品質管理の長所を最大限に生かしきり、食品安全マネジメント規格単独に依存することのない独自性をもった管理体系の構築が大切と説いた。
また、交流懇親会では、あいち産業科学技術総合センター食品工業技術センター・山本晃司センター長が乾杯の発声。同センターが試験醸造した日本酒や、包装食品技術協会の組織強化活動の一つ「食品創造研究会」が開発した「ブルーベリービール」も振る舞われた。