9 C
Tokyo
8.1 C
Osaka
2025 / 12 / 30 火曜日
ログイン
English
飲料系飲料日本コカ・コーラ初の試み 原材料の栽培に使用される水資源を保全  「綾鷹」などの使用実績踏まえ茶の一大産地・静岡県に焦点

日本コカ・コーラ初の試み 原材料の栽培に使用される水資源を保全  「綾鷹」などの使用実績踏まえ茶の一大産地・静岡県に焦点

 コカ・コーラシステムは、持続可能な水資源保全の戦略を加速させる。

 日本コカ・コーラは従来の取り組みである工場と製品に使用される水の還元に加えて、初の試みとして、原材料の栽培に使用される水資源の保全に動き出す。

 グローバルのコカ・コーラでは、かねてより使用量などいくつかの基準で選ばれた12種類の原材料を優先原材料と規定している。

 この12種類のうち、日本コカ・コーラは、原材料の栽培に使用される水資源の保全の対象に、日本発祥のブランドである「綾鷹」などに使用されている茶葉を選定し、茶葉の一大産地である静岡県の大井川・菊川・太田川を重要な農業サプライチェーン周辺領域と定めた。

御前崎市の茶畑
御前崎市の茶畑

 7月23日、この領域内に位置しコカ・コーラ社製品への茶葉の使用実績のある御前崎市と掛川市と連携協定を締結。御前崎市とは農業に使用可能な水量のアップ、掛川市とは有機栽培による茶やコメの収量増加や水質の改善に取り組む。両市とも連携協定の期間は3年。

 具体的な活動について、7月29日発表会に臨んだ日本コカ・コーラの田中美代子広報・パブリックアフェアーズ&サスティナビリティ―推進本部副社長は「御前崎市では、一部の湧水の量が減り枯れてしまったところもあると伺っており、遊水池の水量や地下水の水位・水質を調査する。掛川市とは、有機栽培に変換して水質も環境負荷が少ないようにしていくとともに農作物の収量を上げていくための研究を実施していく」と説明する。

左から御前崎市の下村勝市長、日本コカ・コーラの田中美代子広報・パブリックアフェアーズ&サスティナビリティ―推進本部副社長、掛川市の道田佳浩産業経済部部長
左から御前崎市の下村勝市長、日本コカ・コーラの田中美代子広報・パブリックアフェアーズ&サスティナビリティ―推進本部副社長、掛川市の道田佳浩産業経済部部長

 日本コカ・コーラは今後、両市と3か年の目標を策定する。

 発表会には、御前崎市の下村勝市長と掛川市の道田佳浩産業経済部部長が招かれ、市の概要や課題などが語られた。

 なおコカ・コーラが定める優先原材料はアーモンド・砂糖(サトウキビ)・砂糖(テンサイ)・コーン・リンゴ・コーヒー・レモン・オレンジ・茶葉・パルプ&紙・大豆・マンゴーの12種類。

関連記事

インタビュー特集

小川珈琲、バリスタ育成とコーヒー産地での活動に先駆的に取り組みブランド力向上 基盤強固に新事業を展開 宇田吉範社長CEOが意欲

9月1日から現職の宇田吉範代表取締役社長/CEOは、バリスタとコーヒー産地での活動に先駆的に取り組み、小川珈琲のブランド力を引き上げた立役者。

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。