テーブルマークは、発売50周年を迎えた冷凍うどんをリブランディングする。商品名を「カトキチさぬきうどん」としてパッケージデザインを一新し、商品特長であるコシの強さはそのままに、もちもち感をアップさせた。
同社の冷凍うどんは、おいしさ・便利さ・汎用性などが支持され、いまや年間6億食(家庭用・業務用)を生産するまでに成長。これまで培ったブランド資産を生かしつつ、今後は「テーブルマークの『カトキチさぬきうどん』」としてさらに市場への浸透を目指す。
このほど開いた秋季新商品発表会の席上、泉貴成執行役員戦略本部長兼研究担当は「冷凍うどんが50周年を迎え、今春は大規模な消費者キャンペーンなどで感謝の気持ちを届けた。今秋は新たなファンとの接点づくりに向け、看板商品『さぬきうどん5食』のリブランディングやキッチンカーを使った喫食イベントを行っていく」などと話した。
リブランドする「カトキチさぬきうどん」は9月から順次発売。麺は圧倒的に求められるコシの強さはそのままに、原料や麺線の改良でもちもち感をアップさせた。開発にあたっては本場・香川県のうどん店の麺幅・麺厚を調査したという。
パッケージはイメージカラーの赤をタテ帯に配したデザインに一新。中央に「カトキチさぬきうどん」のロゴをあしらい、購入者からも支持されている商品特徴の「くびれ麺」を明記した。「カトキチ稲庭風うどん」「カトキチ丹念仕込み 本場さぬきうどん」も順次同様にデザインを刷新する。
なおリニューアルを記念し、9~12月にうどんを含む同社商品を対象にした過去最大規模のキャンペーンを実施する予定。
また、うどんのみならず「冷凍麺のテーブルマーク」に進化するべく、ラーメン「まるぐ」ブランドで「燈郎監修 まるぐ 濃厚豚骨醤油ラーメン」を投入。家庭で食べる二郎系ラーメンの潜在需要に着目して開発した。濃厚なスープにわしわしした食感の麺がよく絡み、シャキシャキ食感の野菜と豚チャーシューも食べ応えがある。パッケージの包材を変更し、中のトレーを内袋に変更したこともポイント。9月中旬から新テレビCM放映や広告動画の配信を予定。
一方、業務用は人手不足やコストアップが顕在化する環境下、オペレーション軽減と価値アップをコンセプトに開発。ホテル・給食・外食を主要な販売チャネルに、消費の二極化に応えながら、手作りの代替となる簡便調理やアレルゲン対応など機能性の付与も追求した。
デザートは好評なフリーカットケーキで「ガトーバナーヌ」「アップルパイ」などを追加。焼成冷凍パンはアレルゲン配慮した提案として「黒糖ロール」や「プレーンパン(個包装)」などを給食および介護施設に訴求する。外食向けには素材のおいしさを生かした「繁盛飲茶 スープを味わう小籠包」、希少部位を備長炭で焼き上げた「鶏ハラミ炭火焼」などをラインアップ。