尾家産業 朝食やデザートにフォーカス 名古屋でヘルスケア向け提案会

尾家産業は6月22日、名古屋市中小企業振興会館で「2024年 やさしいメニュー提案会」を開催。今回のテーマは「FOCUS」。ヘルスケア業界が抱える悩みや困りごとにフォーカスし、課題解決につながる商品、メニュー提案を行った。出展メーカーは60社。病院、老健、介護施設などを中心に約180人が来場、盛況となった。

尾家オリジナル企画では、「簡単!時短!朝食メニュー」や「四季折々デザートメニュー」「PBコーナー」「備蓄品コーナー」などを展開。

朝食メニューは、深刻な人手不足の中でユーザーからの問い合わせが特に多いテーマ。料理研究家と共同開発した時短・簡便商材やメニューの紹介のほか、「特に最近は、完調品の依頼がすごく増えている」(溝口正則・執行役員東海北陸統括)ことから、同商品群の取り揃えを強化したという。

デザートメニューでは、季節に合わせたデザートを3つのテーマ(UDF区分付き・旬の食材・簡単映えスイーツ)にフォーカスして提案を行った。

また別会場では、出展企業によるプレゼンテーションも実施。名古屋会場では、花王プロフェッショナル・サービス(KPS)の杉山理紗氏が「介護施設向けC&S」、キユーピーの川田祥子氏が「“かんたん”をキーワードに」と題して現場の課題と対応策を解説するとともに、自社商品をPR。プレゼンテーションには60人超が参加し熱心に聞き入った。

「映え」や「旬」で付加価値アップ - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「映え」や「旬」で付加価値アップ

朝礼あいさつで坂口泰也取締役は、「前期業績については良い形でご報告できたと思っているが、今期はなかなか厳しい局面というのが本音。予算はクリアしているが、やはり伸びが鈍化してきた。そうした中でこのヘルスケア事業は順調に伸びており、5月は(全社昨対)15%増と順調に拡大を続けている。今期、ヘルスケア事業は210億円という大きな予算を立てているが、計画以上いけるかなと考えている」と説明。

また、「今期は本社・地区の編成を変更し新体制で臨んでいる。東海北陸地区も今まで以上に細やかに取り組むことが出来ているようで、体制変更の効果が早速見えてきたかなと思う」と手応えを語った。

溝口統括によると、東海北陸地区の今期足下の実績は昨対3~4%増で推移。「人手不足対応の提案がしっかりお客様に認知いただき、採用されたことや、新規開拓が進んだことなどが寄与している」とする。