日本気象協会 biz tenki
逆光線(コラム)定食屋と終末論法

定食屋と終末論法

地元で、お気に入りの定食屋を見つけた。味もボリュームも満点、価格は手ごろ。「よし、通い詰めて全メニュー制覇するぞ」と意気込んでいたところ、翌週行ってみると「〇月〇日で閉店しました。30年間のご愛顧に感謝申し上げます」の貼り紙。最後の1週間だけの、にわかファンに終わった。

▼「終末論法」という考え方がある。ここで詳述は不可能だが、これまでに生まれた人間の総数に占める現在の世界人口の割合から確率論的に推計すれば、われわれは人類の歴史の終末近くにいる可能性が高い――というものだ。

▼地球46億年の歴史で、現生人類が誕生したのが約20万年前。化石燃料を使い始めたのが300年前、インターネットが普及し始めたのが30年前。この100年で世界の平均気温は0.76℃上がった。その大部分は人類活動に起因するとされる。加速度的な変化に、終末論法もあながち荒唐無稽ではなさそうだと思えてくる。

▼「地球は2XXX年〇月〇日で閉店いたします。46億年間のご愛顧に感謝申し上げます」。最後の20万年だけのにわか地球ファンとなった人類が、そんな貼り紙を目にする日が来ないことを願う。

関連記事

インタビュー特集

ごま・きな粉の真誠 冨田博之社長 新領域への挑戦果敢に 「おつまみ」で新たな売場開拓

ごま・きな粉の真誠(愛知県北名古屋市)の25年12月期連結売上高は104億6100万円となった。前年をやや割り込んだものの、価格改定や相場変動で一部原料ごまの価格が軟化したことなどから粗利が改善、営業増益とした。

生産現場が潤う農業を 安定供給と安定価格実現 アムハイドロ・パシフィック ポール・マイルズ社長

気候変動や耕作地の減少、後継者不足など農業が抱える課題は多い。農作物を扱う流通・小売業にとっても、天候に左右されやすい不安定な供給量とそれに合わせた価格の変動など、問題点はいくつも挙げられる。

“お米の新たな発酵食品” 代替肉CoMeat®需要創出に挑む 跡部季子取締役

プロテインクライシスが叫ばれる昨今、キノコなど糸状菌から作られる代替肉(マイコプロテイン)が注目を集めている。2021年設立のアグロルーデンス(佐賀清崇社長)は、お米と麹で作った新たな発酵食品CoMeat®を展開。

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。