全日本はちみつ協同組合 日中蜂産品会議など今期事業を確認

全日本はちみつ協同組合(田中正道理事長)は5月20日、都内のホテルかずさやで通常総会を開催。当日は日本養蜂協会、全国はちみつ公正取引協議会、全国ローヤルゼリー公正取引協議会、日本蜂蜜輸入商社協議会など国内の主要な蜂産品関連団体も出席した。

総会前のあいさつでは、水谷友彦副理事長が田中理事長の挨拶文を代読し、「昨年は久しぶりに岐阜で日中蜂産品会議を開催することができた。食品を含めた諸物価高が影響し、はちみつも需要が若干減少した。円安の影響もあるが生活環境も戻ってきている。今年の需要回復に期待している」と述べた。

来賓として沖浩幸・日本養蜂協会常務理事が「5月20日は国連がワールド・ビー・デーに制定している。先般スロバキアを視察した。かの地では日常生活に養蜂が入り込んでいると感じた。一方、国内では養蜂基本法改正もあり養蜂の届出が増えている」と述べた。

続いて日本蜂蜜輸入商社協議会の河村憲明会長(三浦英・双日食料副部長代読)は、「国内は人手不足が顕著となるなど環境の変化が多い。気候変動、地政学リスクの拡大など予測が難しい時代であり、円の価値が変化している。今年度は7年ぶりに日中蜂産品会議が中国・青島で9月に開催される。商社機能の基本である情報収集・分析に努め、会員の皆さまに貢献していきたい」と述べた。

総会では前年度事業報告、今年度事業計画、新入会員の承認などすべての議案が満場一致で承認され、総会終了後、和やかに懇親会が催された後散会した。