尾家産業 「ベーカリー」主軸に名古屋で春季提案会 宿泊とヘルスケア両軸で北陸開拓

尾家産業は2月28日、名古屋国際会議場で「2024年春季提案会」を開催した。今回のテーマは「MIX」。当日はメーカー87社が出展。得意先各方面から約400人を招き、今春夏の新商品・一押し商品や重点施策などを紹介した。

開会式では尾家健太郎社長が「先頃、第3四半期(4―12月)業績を発表したが、おかげさまで増収増益。特にインバウンドのお客様の回復でホテルや外食が非常に好調。業績を引っ張っていただいている」と説明。

提案会については「テーマに掲げた『MIX』は、メーカーさまと当社の商品やアイデアを掛け合わせて、新しい価値をお客様に提案していこうというもの。掛け合わせは無限大。この提案会の成果が来期につながっていくと考えている」と語った。

尾家健太郎社長(尾家産業) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
尾家健太郎社長(尾家産業)

尾家オリジナル企画は「ウェルカムスープコーナー」「OIE Bakery」「おっ! SOUZAI」「プライベートブランド(PB)コーナー」「おせち提案コーナー」などをラインアップ。特に今回は「ベーカリー」を中軸に、他のコーナーでもメニュー連動を図った。

中心企画の「OIE Bakery」では、パンの新規提供や取り扱い内容のグレードアップ、時短・簡便が図れる食材を求めるユーザーなどに向けて、同社が培ってきた外食向け提案を披露。小麦粉・湯だね、イースト、大豆由来油脂・フィリング・チョコレート、成形冷凍パンなどを揃えた。

「おせち提案コーナー」では、近年需要が高まっているものの、人手不足から外部委託が増えているホテルオリジナルおせちのOEM提案を行った。

ホテルのおせちもOEMが増加傾向 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
ホテルのおせちもOEMが増加傾向

溝口正則・中日本東部地区統括によると、同地区の第3四半期業況は、「全社数字とほぼ同じ水準で進捗。一番伸びているのが宿泊関連で前年比約30%増。他の地区ではインバウンド・観光客が大きく数字を引っ張っているが、東海はビジネス関係が動いていることが特徴。ヘルスケアも同20%増と安定。施設、新規取引先とも増えている。中食は8%増で他地区に比べ少し低い。外食が戻ってきた一方で、スーパー惣菜が苦戦している。その中でベーカリーは件数増の活動を推進。今後も期待している」とした。

また北陸新幹線の延伸を受け、北陸エリアの営業にも力を入れていく構え。「ここ数か月でホテルの開業が進んでいるし、福井周辺はホテル関係の新規が増えている。ヘルスケア業態もけっこう多い地区なので、宿泊とヘルスケアの2本立てで今後は北陸を攻めていく」。

ホテル関係では朝食メニュー充実を推進。また外食産業も含め「一回当たりの満足度を上げること」に最注力する。

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