コカ・コーラシステムはトクホ茶飲料「からだすこやか茶W(ダブル)」をダブルトクホからトリプルトクホの「からだすこやか茶W+(ダブルプラス)」に刷新する。
従来の“脂肪の吸収を抑え、糖の吸収をおだやかにする”のダブル機能訴求(ヘルスクレーム)に加えて、“内臓脂肪を減らすのを助ける”のヘルスクレームが新たに許可されたことでリニューアルへと漕ぎつけた。
中味に変更はない。
ライトユーザーの獲得が目的。
脂肪対策をヘルスクレームに掲げたトクホ・機能性表示食品の飲料市場が拡大傾向にある中、脂肪対策のヘルスクレームを強めることで、複数ブランドのトクホ茶飲料を買い回る浮遊層を取り込んでいく。
2月19日発表した日本コカ・コーラの山腰欣吾マーケティング本部止渇系無糖茶・機能性茶・紅茶事業部部長は「トクホの無糖茶ユーザーは、買い回りされている方が多い。そのようなライトユーザーの飲用頻度を高めて習慣化を促していく」と語る。
中味を変更せず、パッケージや商品名をマイナーチェンジに留めたのは、現行商品の好評を受けたため。
「お客様から高く評価されている味わいはそのままにしている。商品名については『からだすこやか茶トリプル』の候補としてはあったが、『からだすこやか茶W』のネーミングが定着していることを踏まえ、機能の追加を表現する『からだすこやか茶W+』の方がふさわしいと考えた」と説明する。
同社の分析によると、健康志向の高まりにより、機能性表示食品の無糖茶が牽引してトクホ・機能性表示食品の飲料市場の金額規模は拡大している。
「トクホ・機能性表示食品の無糖茶飲料の機能訴求別販売構成比のうち、脂肪対策が90%を占めている。そのなかでトリプルトクホというのは強い差別化ポイントになる」と自信をのぞかせる。
「からだすこやか茶W+」の発売日は3月4日。