16.4 C
Tokyo
18.5 C
Osaka
2025 / 11 / 08 土曜日
English
小売CVSファミリーマート、恵方巻の予約が前年越え 予約施策の強化で食品ロス削減にも貢献
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

ファミリーマート、恵方巻の予約が前年越え 予約施策の強化で食品ロス削減にも貢献

 ファミリーマートの恵方巻の予約が金額ベースで前年を上回る結果となった。予約は1月26日に終了した。予約施策の強化で食品ロス削減にも貢献した。

 ワンコインで購入できる「サラダ恵方巻」(税込450円)から、「なだ万監修 特上恵方巻」(税込 1480円)まで豊富な価格帯とラインアップで計6種展開し、多様化するニーズやメリハリ消費に対応したことが奏功したとみられる。

 これは2023年の市場動向を踏まえた動きとなる。

 1月9日、メディア向け先行試食会で木内智朗デリカ食品部長は「恵方巻市場はコロナの時期に落ち込んだものの、23年は過去最大の売上まで伸長した。23年は味に重点を置いた有名店の監修商品が増加したほか、お客さまのニーズに合わせて選べるような価格・味種のメリハリがあるラインアップでの展開が目立った」との見方を示す。

木内智朗デリカ食品部長
木内智朗デリカ食品部長

 昨年の傾向を踏まえ今年新たに登場したのが、老舗料亭監修の「なだ万監修 特上恵方巻」。まろやかさと深みが特長のかつお本枯節だしを使用した玉子焼のほか、穴子、数の子、いくら、椎茸煮など縁起のよい計7種の具材を贅沢に使用し、食べた時の具材の調和が楽しめるよう配置など細部にまでこだわった。

 昨年の好評を受け、焼肉店監修の「肉山監修 2929 恵方巻」(税込980円)は具材の比率を上げるなど改良を施し再登場。炭火焼した牛カルビに唐辛子や魚醤やイカエキスで深みを出したヤンニョンジャンで和えたキムチを合わせた。

 木内氏は「コンビニという身近な業態で手軽に高級感を味わっていただくべく監修をお願いした。監修店様の想いを最大限商品に反映できるよう何度も試作し、自信を持っておすすめできる商品に仕上がった」と胸を張る。

肉山監修 2929恵方巻(税込980円)
肉山監修 2929恵方巻(税込980円)

 昨年に比べ特典も充実させた。

 食品ロス削減や利便性向上を目的に、19年から専用アプリ「ファミペイ」でのWEB予約開始。今年は1月12日までに2品以上予約すると10%オフになる早割を実施したところ非常に好評だったという。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点