サントリー食品インターナショナルの「GREEN DA・KA・RA」ブランドの23年販売数量は前年比4%増の5039万ケースを記録。初の5000万ケースの大台を突破し過去最高の販売数量を更新した。
昨年12月取材に応じた川村崇SBFジャパン戦略企画部部長は、同ブランドの成長に絶大な効果をもたらした施策として草彅剛さん扮する“やさしいマン”を挙げる。
「22年から草彅剛さん扮する新キャラクター“やさしいマン”をブランドの顔に起用してコミュニケーションを展開したところブランドイメージが進化して30代・40代男性を中心に支持層が拡大した」と語る。
アイテムで今年存在感を一層高めたのが「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」。4月25日のリニューアル発売以降、勢いを加速させている。
刷新のポイントは、新たな素材として発芽大麦を使用した点。
この新素材は、麦茶のためだけにサントリーが独自開発したもので、従来の厳選素材と掛け合わせて甘くて香ばしい飲み応えを強化した中味に仕立てている。
この中味設計に猛暑が後押しして「非常に好調」という。
23年3月に新発売した「GREEN DA・KA・RA やさしいルイボス」も増分に寄与した。
「ルイボスティーは一般的に独特の香りで飲みづらくクセのある飲み物と思われがちなところを、“すっきりした飲みやすさ”と“やさしい”の商品名で払拭し、これまでルイボスティーになかなか手を伸ばされなかった方に手に取っていただけた」と説明する。
なお「GREEN DA・KA・RA」ブランドの2022年販売数量は、前年比15%増の4830万ケースを記録した。
【写真】草彅剛さん扮する“やさしいマン”の様々な表情 サントリー「GREEN DA・KA・RA」