14.2 C
Tokyo
15.9 C
Osaka
2025 / 11 / 04 火曜日
English
業務用学流協の推奨品 初の1億食突破が確実 中四国ブロックで意見交換会
〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

学流協の推奨品 初の1億食突破が確実 中四国ブロックで意見交換会

学校給食物資開発流通研究協会(学流協)の中・四国ブロックは11月16日、ホテルグランヴィア広島(広島市)でブロック会議を開いた。流通会員(卸)10社、生産会員(メーカー)15社の約50人が参加。

中村一朗ブロック長(中村角社長)が「推奨品事業は順調に推移している。流通会員には新規の商品も含め、普及に努めていただきたい」とあいさつ。また、学流協の古川裕志会長(大槻食材社長)が「新規商品の試食とともに現場の声も発表してもらい、有意義な意見交換の場としたい」と述べた。

今回は新規推奨品9品が用意され、流通会員の担当者が試食。小麦、卵、乳は使わず鉄とカルシウムを添加したイワシ入りハンバーグ、スライスの手間を省いたちくわ、具の塩分を25%抑えたワンタンなど、食物アレルギーや減塩を意識したもの、調理現場の作業軽減につながる商品などが目立った。

古川裕志会長(学校給食物資開発流通研究協会)
古川裕志会長(学校給食物資開発流通研究協会)

試食後の意見交換では「経費を抑えるため、デザートに付いている紙スプーンをなくすことはあるのか」という問いに対し、メーカーから「給食向けには必要なものだと考えている」との答えがあった。

なお、10月までの推奨品普及実績は9千600万食で、年間では前年比120%の約1億2千万食となり、初めて1億食を突破する見通し。学流協の栗原俊郎事務局長は「選定品の60品体制を維持し、1億食内外のものをしっかりと普及させるとともに中身の充実を図りたい」と強調した。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点