理研ビタミン 宮城県庁で減塩提案 「素材力だし」使い限定メニュー

理研ビタミンは11月21日、22日に宮城県庁のカフェテリア「けやき」で4回目となる減塩フェアを開催した。会期中は同社の「素材力だし」を使った減塩メニューを50食限定で提供。入口やレジ周りでは商品サンプル3千セットを配布し、食塩摂取量の低減による健康維持を県民に呼びかけた。

会期中提供された減塩メニューは「沖縄風ラーメン」「魚介と野菜の塩ラーメン」とセットのわかめ入りチャーハン。「素材力だし」を使用したことで一般的に6~8gあるとされるラーメン一杯の塩分量を3g前後に抑えた。だしを効かせたことで風味と旨みが増すと同時に素材の味が引き立ち、塩分が控えめでも物足りなさを感じさせないようにした。

広報・IR室の吉岡ちなみさん(理研ビタミン) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
広報・IR室の吉岡ちなみさん(理研ビタミン)

宮城県は成人男性の食塩摂取量が1日あたり11・9gで全国ワースト1位。メタボ該当者や予備軍も全国ワースト3位と割合が高く、県では「健康3150(サイコー)宣言!」と題して、3gの減塩や100gの野菜摂取増などを呼び掛けている。

同社仙台支店の藤本崇人さんは「当社グループの理研食品は宮城県に所在し、地域に根ざして事業を展開している。県には三陸地域のわかめでもお世話になっており、当社としては宮城県に貢献したいという思いが強い。今回のフェアは11月を県の健康月間として制定したタイミングで企画できた。カフェテリアのスタッフにはサンプルを率先して配っていただき、減塩の輪が広がっている。おいしさをだしの旨みで感じていただきたい」と話した。