イオンリテールは10月28日、静岡県浜松市中区に「そよら浜松西伊場」を新規出店した。都市型ブランドの「そよら」は静岡県で初めての出店。同店ではエコ&サステナブルをキーワードに全館環境配慮型で、持続可能なコミュニティ拠点の実現を目指している。
店舗が立地する「一条タウン西伊場」は、JT浜松工場跡地を活用した再開発地域で、浜松市初のスマートタウン認証事業。住宅・商業・子育ての各エリアで緑化を行うほか、太陽光発電設備の大容量設置、住宅の高気密・高断熱化で省エネ性能を高めている。
「そよら浜松西伊場」でも店舗の屋根に太陽光発電設備を設置し、電気使用量の3割を賄う予定のほか、残り7割も再生可能エネルギー電源に由来するCO2フリー電気を使用する。
この日、オープンを前に地域住民ら約1千人が列を作った。記念式典ではイオンリテールの井出武美社長らが出席し、テープカットが行われた。井出社長は「全館で環境への取り組みを行い、太陽光発電、リサイクルステーション、間伐材を使用したベンチなどエコ・サステナブルを体感できる店舗になっている。『そよら』の名前のように、日常の爽やかな風が吹き込むような憩いの場となる店舗にしていきたい」とあいさつ。
店内では食品に加え、医薬品、化粧品、日用消耗品を揃え、イオン薬局も入っている。
食品売場では浜松市内で味・肥料などにこだわった野菜を提供している「おとなりさんち」の野菜をはじめ、静岡県の沼津漁港などから直送された鮮魚をそのまま販売。惣菜売場ではピザや中華などに加え、店内で焼き上げた浜松餃子を詰めた「浜餃子弁当」なども並べた。
また、店舗周辺にはユニクロ、スターバックス、JINS、ダイソーなどが出店しており、今後はバーガーキング、ホームセンターのコーナンも出店を予定している。