スチール缶、22年度リサイクル率92.7% 軽量化目標を2年連続達成

スチール缶リサイクル協会は、このほど22年度のスチール缶リサイクル率およびリデュース率を公表した。会見で倉持隆志副理事長(東洋製罐執行役員)、高橋宏郁専務理事が説明した。

それによると、22年度のスチール缶リサイクル率は92.7%となっている。2025年度を目標とする第4次自主行動計画2025のリサイクル数値目標「93%以上維持」には、わずかに未達となったが、12年連続で90%以上の高水準を達成した。

22年度のスチール缶リデュース率(軽量化)は、基準年度の04年度比で1缶当たり9.4%(3.34g/缶)の軽量化を実現。第4次自主行動計画で掲げた目標「1缶あたり重量9%の軽量化」を2年連続で達成した。

倉持副理事長は「スチール缶のリサイクルをはじめとする資源循環を支えていただいている関係者に心より御礼申し上げる」としたうえで、スチール缶は消費者・自治体・事業者の分別・再資源化の取り組みが定着・整備されており、国内で発生する使用済スチール缶は製鉄原料として再資源化されていることなどを説明した。

また、協会は設立50周年を迎え、環境美化活動の推進やSNSを活用した広報・普及活動、スチール缶をはじめとする資源循環推進の取り組みを推進。消費者・自治体・事業者と連携して持続可能な循環型社会構築に貢献する。