2.6 C
Tokyo
1.1 C
Osaka
2025 / 12 / 27 土曜日
ログイン
English
農水畜産業米{コメ}「ゆめぴりか」 猛暑で基準品大幅減

「ゆめぴりか」 猛暑で基準品大幅減

記録的な猛暑の影響で、北海道のブランド米「ゆめぴりか」の数量が大幅に減少している。ホクレン農業協同組合連合会(ホクレン)は、10月18日に東京国際フォーラムで開催した令和5年度北海道米「新米発表会」で状況を説明した。

発表会の冒頭、篠原末治代表理事会長は「北海道は今年、7月20日から44日連続真夏日という記録的な猛暑に見舞われた。米には大変厳しい生産環境だった」と振り返った。

農水省による作況指数(9月25日時点)で北海道は「104(やや良)」と5年連続の豊作と評価されている。しかし、生産者代表あいさつに立った北海道米の新たなブランド形成協議会・大関光敏会長は、「現場の感覚はそこまでの収量ではない」と話す。

大関光敏会長(北海道米の新たなブランド形成協議会)
大関光敏会長(北海道米の新たなブランド形成協議会)

主食用うるち米の一等米比率は、10月10日時点の入庫実績で99%。猛暑の影響で発育不良の白未熟粒が増加しているものの、大型集出荷施設で一等品の調製に取り組んでいる。

ただ残念なことに、今年の作付面積で28%を占めるブランド米「ゆめぴりか」は前出同時点の入庫実績で基準品率が52%と大きく減少した。ホクレンは「販売基準を満たす数量の十分な確保が難しい」と見込んでいる。

発表会には鈴木直道北海道知事も出席し、北海道米のイメージキャラクターを10年連続で務めるタレントのマツコ・デラックスさんと北海道米の魅力を語り合った。

ホクレンは10月18日から、環境負荷軽減を目的に栽培した「みどりの北海道米チャレンジのお米」が1年分(60kg)当たるキャンペーンを実施している。「豊穣の女神」に扮したマツコさんのオリジナルイラストを活用し、新米シーズンを盛り上げる。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。