身近な「食品ロス」を考える 味の素冷凍食品が小学校で出前授業

味の素冷凍食品は、このほど「食品ロス」をテーマにした出前授業を都内の公立小学校で行った。戦略コミュニケーション部の社員が「先生」となり、国内工場での再資源化率100%の取り組みを紹介したほか、クイズやワークシートで身近な食品ロスの課題を考える時間を設け、子どもたちは楽しみながらSDGs(持続可能な開発目標)の学びを深めた。

同社初の試み。大日本印刷の協力を得て、10~11月に関東エリアの6校で実施。食品ロスの現状や企業の取り組みなどを分かりやすく伝えることを目的としている。

当日は5年生167人が体育館に集合。冒頭に冷凍食品や食品ロスの基礎的な情報を話し、味の素冷凍食品が実現している「工場資源化率100%の仕組み」(工場→食品残渣→飼料化→畜産→堆肥・肥料化→農地→野菜→工場)を動画コンテンツなどで説明した。

その後は授業用に作成した「あじペンノート」をもとにクイズ形式で進行。「食品ロスを減らすためにできること」として、5Rをテーマに「食べ切れる分だけ買う」「すぐに食べるものは期限が近いものを買う」「給食はなるべく残さないようにする」「賞味期限と消費期限の違いを知って期限を確認する」などの意識が大切なことを紹介した。なお、「あじペンノート」は授業に参加していない4年生と6年生にも配布。

質疑応答では生徒から次々に手が挙がった。「どうして冷凍食品を作っているのですか」「味の素という社名の由来は何ですか」「商品は何種類ありますか」などの質問が投げかけられ、社員が一つずつていねいに回答した。

先生を担当した戦略コミュニケーション部PRグループの内貴愛里氏は「授業の最後に食品ロスへの理解が深まったか質問したところ、ほぼ全員が挙手してくれた。1人でも多くの方が『食品ロス』について知り、今日から行動するきっかけになれば」と話した。