12.8 C
Tokyo
11.4 C
Osaka
2025 / 12 / 18 木曜日
ログイン
English
小売CVSセブン‐イレブン、おにぎり初の「食後血糖値の上昇をおだやかにする」 機能性表示食品が登場 開発の背景とねらいは?

セブン‐イレブン、おにぎり初の「食後血糖値の上昇をおだやかにする」 機能性表示食品が登場 開発の背景とねらいは?

 セブン‐イレブン・ジャパンは、おにぎり初の機能性表示食品の発売に漕ぎ着けた。

 開発されたのは「もち麦もっちり!梅こんぶおむすび」(税別130円)と「もち麦もっちり!ごま鮭おむすび」(税別150円)の2品。

 2品とも「食後血糖値の上昇をおだやかにする」のヘルスクレームをパッケージにあしらい、9月19日から発売されている。

 来店客数の増加が狙い。

 9月20日発表した青山誠一取締役常務執行役員商品戦略本部長兼商品本部長は「健康的な商品を取り扱うことで客数の改善につなげたい」と語る。

 開発にあたっては、食事での“摂りすぎない健康”から“プラスの健康”への健康意識の変化が背景にある。

 1万人を対象に6月に実施された外部調査データを引き「(普段の食事で好んで選んでいるものとは?の設問に)栄養バランスが良い、食物繊維豊富、たんぱく質豊富が上位に入る。一昔前は、塩分・脂肪・カロリー・糖分控えめやオフが健康キーワードだったが、今は少しずつ意識が変化している」と指摘する。

セブン‐イレブン・ジャパンの青山誠一取締役常務執行役員商品戦略本部長兼商品本部長
セブン‐イレブン・ジャパンの青山誠一取締役常務執行役員商品戦略本部長兼商品本部長

 開発にあたっては、既存商品「もち麦もっちり!おむすび」シリーズで使用している、食物繊維が豊富なもち麦に含まれる栄養素のβ‐グルカンに着目した。

 もち麦の種類変更と使用量の増加によってβ‐グルカンの含有量を1.4倍に増やして機能性表示食品としてのリニューアルを実現した。

 「製造のブレが生じないようにするという新たなチャレンジの部分もあった。“果たしておにぎりで機能性まで求められるのか”というようなことも社内で議論した。販売状況を踏まえて今後拡大していくか、もしくは違う商品で別のトライをするか見極めていきたい」と述べる。

関連記事

インタビュー特集

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。