3 C
Tokyo
8.7 C
Osaka
2025 / 12 / 14 日曜日
ログイン
English
流通・飲食外食ロイヤルホールディングス 中間期4期ぶり黒字化 外食・宿泊回復

ロイヤルホールディングス 中間期4期ぶり黒字化 外食・宿泊回復

ロイヤルホストなどを展開するロイヤルホールディングスの23年12月期第2四半期連結決算は、売上高はハイウェイロイヤルの連結子会社化による54億円の増収効果に加え、既存店は外食や宿泊需要の回復で25%増、19年比では1.6%増と増収し、経常利益は中間期では4期ぶりに黒字に転換。「過去20年で4番目の経常利益額」(阿部正孝社長)と、コロナ禍前の水準に回復したことで、阿部社長は「来年以降は前期比との比較」のみにする考えを示した。

セグメント別では、主力4事業の外食、コントラクト、ホテル、食品のうち、ホテルと食品が黒字化し、4事業で経常黒字となった。中間期の主要事業別売上高は、外食事業はロイヤルホストが21%増の198億円、てんやが8%増の54億円。コントラクト事業は、空港ターミナル店舗が約2倍の38億円、高速道路店舗が2.6倍の105億円。リッチモンドホテルのホテル事業が34%増の134億円。

一方、仕入れ価格高騰の影響は、22年の22億円に対し、23年度見込みは、原材料が23億円増、電気・ガスが5億円で合計28億円の増加を見込む。引き続き主要食材の米国産牛肉の高騰を見込むが、エネルギー価格の安定や政府助成金もあり、光熱費のコスト増は「一服」(同社)と見据えている。

今後は各事業で高付加価値商品の開発・提供を継続。鶏卵の供給が改善に向かったことで、一部製品(洋菓子など)で生産を再開する。

23年12月期通期見込みは、売上高は28.8%増の1千340億円、経常利益は85.5%増の40億円。

関連記事

インタビュー特集

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。