6.8 C
Tokyo
3.2 C
Osaka
2025 / 12 / 31 水曜日
ログイン
English
流通・飲食外食名古屋でおにぎり専門店が増加 進化系バーガーも人気

名古屋でおにぎり専門店が増加 進化系バーガーも人気

愛知県名古屋市では近年、おにぎり専門店が急増している。

岐阜県多治見市に本社を置くバローホールディングスでは20年におにぎり専門店「にぎりたて」を譲受し、惣菜部門の中部フーズが名古屋市を中心に新規出店を進めている。

本格イタリアンを提供する飲食店「ピッツェリアマリノ」などを展開するマリノグループでは、22年から新業態「ごちそう焼きむすび おにまる」を出店している。

小麦などあらゆるものが高騰している一方、主原料であるコメの取引価格は比較的安定しているうえ、複雑なオペレーションが必要なく省スペースで提供できる「おにぎり」は、飲食・惣菜メーカーの新事業として注目が集まっている。

中部フーズの「にぎりたて」は名古屋市を中心に26店舗を展開し、6月23日には27号店として名古屋市緑区に「アピタ緑店」を出店した。スーパーマーケット内の惣菜コーナーと隣接する形で出店しており、テイクアウト需要に応えるほか、店内には12席のイートインスペースもある。来店客の休憩の場として活用してもらい満足度向上に寄与していきたい考え。

店舗では、「日本のお米のおいしさ」にこだわり、福井県産コシヒカリ、伊勢湾産海苔・三河産海苔、赤穂の焼き塩と厳選素材のおにぎりを提供する。

マリノグループでは22年6月、新業態として長久手町に「イオンモール長久手店」を皮切りに、2号店として名古屋市中区の大須商店街に「大須店」を10月にオープン。今年3月には三重県で「イオンモール桑名店」、5月には京都府京都市に「京都四条河原町店」を相次いで出店している。羽釜で炊き上げるご飯を、備長炭で炙り焼き上げるおかずが一つとなった新感覚おむすびの専門店。

一方、全国の百貨店などで洋風惣菜店「eashion」を展開するカネ美食品では今年4月に東京都文京区に「eashion東京ドームシティラクーア店」を新規出店。店舗限定の商品として「おにぎりバーガー」を発売し、好評を受けたことで同ブランドの店舗に商品展開を拡大している。

東海エリアで人気の総合惣菜店「Kanemi」を展開し、惣菜や弁当で高い支持を得るメーカーだけに、新開発した「おにぎりバーガー」もおいしさにこだわり、具材もたっぷりで食べ応えが抜群。「ハンバーグ×ベーコン」「チキンステーキ」「海老カツ」などを用意している。具材とご飯の間に海苔を挟むことで、持ち運んでもご飯がべちゃっとならないなど老舗惣菜メーカーのこだわりが光る逸品。今期の人気商品の一つとして「eashion」ブランドの店舗に取り扱いをさらに増やしていきたい考え。

関連記事

インタビュー特集

小川珈琲、バリスタ育成とコーヒー産地での活動に先駆的に取り組みブランド力向上 基盤強固に新事業を展開 宇田吉範社長CEOが意欲

9月1日から現職の宇田吉範代表取締役社長/CEOは、バリスタとコーヒー産地での活動に先駆的に取り組み、小川珈琲のブランド力を引き上げた立役者。

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。