アサヒ飲料は7月7日の七夕に向けて「カルピス」の店頭サンプリング活動を開始した。
「カルピス」は1919年7月7日の七夕に発売されたことから、この日を「カルピスの日」と定め、今年で発売104周年を迎える。
恒例となった七夕催事は、発売90周年を迎えた2009年に開始され、社長をはじめ多く社員が全国各地の店頭に立ち来店客に直接「カルピス」の価値を伝えている。
15年目となる今回は、コロナ禍で休止していた試飲活動を4年ぶりに実施した。
7月1日、イオンモール幕張新都心で囲み取材に応じた米女太一社長は「『カルピス』は、特に飲んでいただいて“おいしい”と感じて購入していただくものだと思っており、試飲ができて、すごく嬉しい。1-5月は試していただく機会が全くとれなかった。今回を機に『カルピス』のよさを感じていただきたい」と述べる。
今年は昨年のほぼ倍増となる約1000人の社員が参加。実施店舗数もほぼ倍増となり、全国のスーパー約500店で活動を実施している。
今回新たな施策としては「星を見つけて願いごと」キャンペーンをサンプリング活動と連動して実施。
デジタル短冊での願い事の投稿や、量販店・ドラッグストア・料飲店での星マークの読み取りなどで貯めたポイントに応じて好みの景品を選択・応募できるようになっている。
継続した取り組みとしては、イオンモール幕張新都心をはじめ一部店舗では「カルピスウォーター」の無料自販機を設置して七夕催事を盛り上げている。
今夏はサンプリング活動に加えて「カルピス」ブランドを活用した地域共創施策として「カルピス 47JIMOTO」を7月3日から順次開始する。
同施策については「47都道府県の特産品とコラボして『カルピス』と組み合わせたシャーベットや牛乳割りのメニューをスーパー様に提案していくイベントを考えている」と説明する。
「カルピス」ブランドの今年の新しい芽としては、2月に発売したJA全農「ニッポンエール」とのコラボレーション第2弾「愛媛県産河内晩柑かわちばんかん&カルピス」を挙げ「このような形で『カルピス』が隅々に広がっていければいい」と期待を寄せる。
1-5月の市場環境については「(飲料市場の販売数量は)ほぼほぼ前年並みだとみている。価格改定やコロナ禍の影響もあった中では、かなり善戦している。(価格改定については)価値と価格が一致していくことが凄く大事で、その点、飲料産業全体はいい状態になっている」との見方を示す。