伊藤ハム米久ホールディングスは、冷凍食品製造に特化するため、19年12月から停止していた子会社の伊藤ハム米久プラントの夢工場(静岡県沼津市)が6月から稼働したことを20日に公表した。
同工場は、グループの冷凍食品市場への取り組み強化を目的に再建を図っていた。同社は「夢工場の稼働により、伸長する冷凍食品市場への競争力を一層高めていくとともに、新規市場への取り組みや事業領域のさらなる拡大を目指していく」としている。
また、同社は循環型社会の構築にも引き続き取り組む。同工場で排出される食品加工残さは、伊藤ハム米久プラントエコ・プロジェクトセンター(静岡県富士宮市)で肥料(コンポストパワー)の主原料となり、県内の契約農家やスポーツ施設の芝生管理などで利用される。