11.9 C
Tokyo
9.9 C
Osaka
2025 / 11 / 04 火曜日
English
その他企業活動味の素 藤江社長 マーケデザインセンター開設 売上2桁億円の新製品を創出
〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

味の素 藤江社長 マーケデザインセンター開設 売上2桁億円の新製品を創出

味の素の藤江太郎社長は5月11日、2023年3月期の決算発表における「企業価値の向上に向けた取組み」発表の中で昨年度を振り返り、「激変の環境の中で昨年度はヘルスケア等事業の飛躍的成長が味の素グループを牽引し、弛まぬ打ち返し努力を続けてきた食品事業が増益に回復した。食品とアミノサイエンス、BtoCとBtoBのそれぞれに強みを持つ、味の素グループのユニークなポートフォリオがドライバーとなったと確信している。構造改革から1年前倒しで成長のステージに入ったが、今後も4つの成長領域(ヘルスケア、ICT、フード&ウエルネス、グリーン)にフォーカスしポートフォリオの強化・シフトを続けていく」と述べた。

今期のマーケティング高度化に向けた取り組みの柱は4月1日付で設立した「マーケティングデザインセンター」。センター長には岡本達也執行役常務食品事業本部副事業本部長が就任した。

この中で藤江社長は、「最近の食品市場では大きなヒット商品は出ていないが、岡本は食品、冷凍食品でヒット商品を連発してきた優秀なマーケッター。味の素はもともとマーケティングと技術の両輪に優れ、特にマーケティングの巧みさが評価されてきた」と指摘。

一方で「10億円を超えるような筋のいい新製品はあまり発売されなく、その原因は何かを深く掘り下げた。製品開発には研究所や生活者情報からアイデアを吸い出し、道をつくるところまでは上手い。だが、そのアイデアを具体的な製品にすると、筋が悪く出目が悪い。真面目に考え過ぎており、時代にも合っていない」とし、「マーケティングデザインセンターを通して筋のいい、出目のいい新製品を作ろうと思う。分かりやすく言うと、検討に検討を重ねて発売するのではなく、思い切って挑戦し、しかも開発のスピードを速める」と言う。そこでセンターを通して「1年に複数の売上高二ケタ億円規模以上の新領域新製品」の創出を目指す考えだ。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点