コーヒー新拠点 来店客との自然なコミュニケーションを追求した堀口珈琲狛江店 店内には「角食」のベーカリーAOSAN併設

 堀口珈琲は、来店客との自然なコミュニケーションを図ることにこだわり抜いて改装した狛江店(東京都狛江市)を5月1日にオープンする。

 4月27日、プレス内覧会で若林恭史社長は「居心地いい空間やコミュニケーションを通じて多くの方々にスペシャルティコーヒーとの出会いを創出していきたい」と意欲をのぞかせる。

 新コンセプトは「Comae Coffee Civic Center~コーヒーで、つどう・まなぶ・むすぶ~」で、文化施設として人々が集まり学んだり交流したりする機会を提供していく。

 「我々のビジネスの成長はもちろん大切だが、町に価値を創り出すことも大切。町で商売させていただいている以上、“この町にこの店があってよかった”と思っていただけるようなお店でありたい」と説明する。

堀口珈琲の若林恭史社長 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
堀口珈琲の若林恭史社長

 店内は、中央部の柱を囲むように作業カウンターを設置。これにより、カウンターを中心にスタッフと来店客の対話が自然と生まれるようにした。

 細心の注意を払ったのが、カウンター内のスタッフと来店客との距離。コーヒー豆のショーケースや抽出カウンターの高さにこだわり、距離を極力縮めてコミュニケーションの密度を高めることに腐心したという。

 来店客が店内に入ったときに、販売カウンターが自然と目に入り、ストレスなく選べるように商品陳列の角度などを「スタッフ全員で何度も試した」と振り返る。

 抽出カウンターでは、ドリップのやり方が分からない初心者にも伝わりやすいように、カウンター周りをコンパクトにするなど“見せる工夫”が施されている。

プレス内覧会時の店内の様子。中央部の柱を囲むように作業カウンターを設置 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
プレス内覧会時の店内の様子。中央部の柱を囲むように作業カウンターを設置

 内装は「コーヒーを口の中に入れるとラウンドするような柔らかさがあり、全体的に柔らかい雰囲気にしていきたい」との考えから、柱などの角は落とされている。

 店内のいたるところには小窓に調度品を展示し、奥まったところは洞窟のような空間となっておりギャラリーの雰囲気も醸し出す。「構想段階だが、いろいろな展示ができたら嬉しい」と述べる。

 店内にはカウンター席を設けてミニセミナーやワークショップの開催が可能。5月21日にはセミナーの初回を飾る「コーヒー抽出セミナー」を予定している。

 コーヒー豆のラインアップは、定番ブレンド「CLASSICシリーズ」全9種類に加えて、多種多様なシングルオリジンを常時10種類以上品揃えする。

 店内では、販売しているコーヒー豆全種類をペーパードリップで抽出して提供。

プレス内覧会ではストレートとブレンドの飲み比べ体験を実施。ドリップする製造部シニアマネジャー主任ブレンダーの秦はる香さん。 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
プレス内覧会ではストレートとブレンドの飲み比べ体験を実施。ドリップする製造部シニアマネジャー主任ブレンダーの秦はる香さん。

 コーヒーとの相性を考えて作られる手作りケーキやトーストも用意している。

 トーストは、店内に併設されるベーカリーAOSANの2号店「aosan comae」が製造する。
 通常15時以降には、人気商品「角食」を使用した新メニュー「aosan角食トースト」を店内でコーヒーとともに注文できるようになっている。

 【写真】堀口珈琲狛江店の外観やベーカリーAOSAN人気商品「角食」を使用した新メニュー「aosan角食トースト」など