飲料系飲料多様化する無糖茶飲料 背景にカロリーを気にせずに癒しや爽快感を得たいニーズの高まり

多様化する無糖茶飲料 背景にカロリーを気にせずに癒しや爽快感を得たいニーズの高まり

 健康志向の高まりで安定成長している無糖茶飲料市場が多様化している。近年、香りに着目した商品が支持を集め、今年も様々な切り口から新商品が投入された。

 香りが楽しめる無糖茶飲料のトレンドの背景には、カロリーを気にせずに癒しや爽快感を得たいニーズの高まりがあるとみられる。

 この点に着目して、アサヒ飲料が4月4日に新発売したのが、緑茶飲料の新ブランド「颯(そう)」。新ブランドの立ち上げにあたり着目したのが「香り」で、これは約1万2000人を対象に実施した2年にわたる調査結果から得られた気づきであったという。

 調査結果を踏まえて開発された新商品「颯」は、摘採後に時間をかけてわずかに発酵させた茶葉を一部使用して“一般的な緑茶飲料とは異なる華やかな香り立ちを実現した新たな緑茶”を謳ったものとなる。

 無糖茶飲料で初となるストレスと疲労感にWではたらくGABA配合のお茶(機能性表示食品)として3月27日に発売開始されたコカ・コーラシステムの「からだリフレッシュ茶W」も新たな動きとなる。
 同商品は、増大傾向にあるとされるストレスに着目し、甘いドリンク以外の選択肢として約2年・100回の試作を経て開発された。

 気分転換に“お茶やコーヒーを飲む”あるいは“間食をとる”割合が多いことにも着目し「カロリーを気にせずゴクゴク飲めるお茶で、ストレスや疲労感を軽減する機能を持った商品が存在していないところに新たな機会がある」(日本コカ・コーラ)との結論に達した。
 同商品はカロリーゼロで、緑茶をベースにレモン果汁を加え、レモンが香るさわやかな緑茶の味わいに仕立てられている。

 ミルクで無糖茶飲料市場へ打ってでたのはキリンビバレッジ。

 長年の悲願だった無糖のミルクティー「午後の紅茶 おいしい無糖 ミルクティー」の開発に成功して3月7日に発売開始。発売初日に500万本を販売して好発進した。

 好評の声も寄せられ「“毎日飲んでも飽きない”“ゴクゴク飲める”“こういったのを求めていた”など飲料としての新たなおいしさを発見し体感いただいている」(キリンホールディングス)という。

 既存品では、ポッカサッポロフード&ビバレッジの「北海道コーン茶」が存在感を高めている。

 同商品は、北海道産契約栽培とうもろこしを使用して焙煎にこだわり、スッキリ感がありながら甘みも感じられるように仕立てられ、このとうもろこし由来の自然な甘い香りの味わいやカフェインゼロ・ミネラル入りの中味設計が受け入れられている。

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