逆光線(コラム)リーダーとしての役割を

リーダーとしての役割を

例年より暖かい3月は桜の開花を早め、人々は外に出始めた。しばらく目にすることのなかった外国人観光客の姿も目立つようになった。これから迎える本格的な行楽シーズンへ向け、観光地では期待が高まる。ただ、例外もある。

▼来月開かれるG7サミットを受け、広島県廿日市市は宮島への観光客の訪問を規制すると発表した。週末を含む休業要請に、ホテルや店舗には落胆が広がる。

▼主会場となる広島市やその周辺では大規模な交通規制が敷かれ、物流が停滞するのは想像に難くない。食品メーカーに尋ねると、工場の稼働が難しいため生産シフトを組み直すのに苦心していると困り顔。それでも「これを機に、世界から広島を訪れる人が増えればうれしい」と前向きな期待も示す。

▼もっと大事なことがある。戦争のさなか、核攻撃さえ示唆される今、被爆地に世界の指導者が集まる意義は大きい。戦地ウクライナに宮島の「必勝しゃもじ」を持参し、その思慮分別の浅薄さを指摘された岸田総理には、議長国のリーダーとしての役割をきちんと果たしてもらいたい。

関連記事

インタビュー特集

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。