セブン-イレブン、スムージー全国展開へ 秋冬商品の開発が決め手に

 セブン-イレブン・ジャパンは「お店で作るスムージー」の販売店舗を2024年2月末までに全国に拡大する。

 17年から一部店舗で同商品を販売開始し、23年2月末時点で同商品の販売店舗数は約2700店に上る。

 今回、秋冬向け商品の開発に漕ぎつけたことから全国展開へ踏み切った。

 3月29日、商品政策等に関する記者説明会で発表した青山誠一取締役常務執行役員商品戦略本部長商品本部長は、同商品を今年の最注力商品と位置付けた上で「以前より様々なファストフードを販売してきたが、飲料系の夏場の売上げは非常に高いが、気温が低くなるとなかなか売れ行きが思わしくない。秋冬向けの商品の準備を進めており、秋冬向けは清涼感を得るだけの商品ではなく、より健康感を訴求する、その体制が整い、23年は一気に販売店舗の拡大とそれに伴う様々な販売施策を打っていく」と意欲をのぞかせる。

セブン-イレブン・ジャパンの青山誠一取締役常務執行役員商品戦略本部長商品本部長 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
セブン-イレブン・ジャパンの青山誠一取締役常務執行役員商品戦略本部長商品本部長

 「お店で作るスムージー」は、急速凍結した野菜や果物とアイスキューブを組み合わせたもので、店舗の専用マシンにセットして約90秒でつくられる。
 アイスキューブは、豆乳・はちみつ・果汁などを凍らせたもので、おいしさや栄養素を詰め込んでいる。

 ラインアップは「お店で作る いちごバナナソイスムージー」「同ダブルベリーヨーグルトスムージー」「同マンゴーパインスムージー」「同グリーンスムージー」の4品。価格は4品とも税別278円。

 4品で、おいしさ・安心安全のウェルビーイングと環境負荷低減(フードロス低減)の2つを両立している点を訴求していく。

 フードロス低減については、規格外品となり廃棄されていた野菜や果物を活用することで実現。一例を挙げると「グリーンスムージー」のアイスキューブには、通常廃棄されてしまうブロッコリーの芯の部分をピューレ状にして使用している。

 コミュニケーションはTVCM、SNS、ポップアップストア、タレントコラボ、アプリク―ポンなど多岐に展開していく。
3月4日に開催された東京ガールズコレクションでは会場で2400杯の試飲を実施した。

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