コーナンがHIヒロセ買収 ホームセンター事業など継承、事業基盤強化へ

コーナン商事は22日、ホームインプルーブメントひろせ(本社・大分市、以下HIヒロセ)の全株式を取得し6月1日付で子会社化すると発表した。今回の株式譲渡にあたりHIヒロセが営む業務スーパー事業などを切り離して新設会社に権利義務を承継させる吸収分割を予定している。なお、株式の取得価額は非公表としている。

両社は2018年4月に資本業務提携契約を締結。これまでPB商品の供給などを通じて協業してきた。HIヒロセは九州エリアを拠点にHC(ホームセンター)と食品SM(スーパーマーケット)を併設した「スーパーコンボ」をはじめ、HC業態の「スーパーホームセンター」や「OKホーム&ガーデン」、生鮮食品と業務スーパーを組み合わせた「生鮮&業務スーパー」など40店舗ほどを展開している。近年厳しさを増す販売競争に加えて大手の集中化が加速していることなど、今後地方チェーンが単独で生き残るのは難しいと判断したものとみられる。

一方、コーナン商事が継承するのは主力のHCや食品SM、HCと食品SMを併設した前述の「スーパーコンボ」などの3業態。神戸物産との提携でFC展開する「業務スーパー」10店強は継承しない。事業基盤の強化や食品SM事業に進出することで業容拡大を図る。さらにHIヒロセが培ってきた商品企画力や販売力、物流などの経営ノウハウを融合し、両社の企業価値の向上を目指していきたい意向だ。

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