7.9 C
Tokyo
12.6 C
Osaka
2025 / 12 / 24 水曜日
ログイン
English
飲料嗜好飲料「バンホーテン ミルクココア」水や牛乳にも溶けるように改良 独自の技術で溶解性を大幅に向上 片岡物産

「バンホーテン ミルクココア」水や牛乳にも溶けるように改良 独自の技術で溶解性を大幅に向上 片岡物産

 片岡物産はココアブランド「バンホーテン」の旗艦商品「ミルクココア」を冷たい水や牛乳にも溶けるように改良した。

 これにより、同商品でホット飲用に加えて、春夏のアイス飲用需要をこれまで以上に獲得してブランドと生活者との接点拡大を図っていく。

 108人を対象にした同社調査によると、インスタントココアユーザーの多くがパウダーの溶けにくさに不満を感じている一方で、8割強が“水や牛乳に溶けるココアを夏に飲みたい”と感じていることが判明した。

 これを受け、溶解性の改善に商機を見出し「バンホーテン」独自の溶解性向上剤(乳化剤)を開発。これを使用することで従来の「ミルクココア」の風味を損なわず、さらにコク深い風味に進化しつつ溶解性を改善した。

 溶解性を改善したことで、アイス飲用では、お湯を使わずに水だけで飲めるようにした。

 ティースプーン山盛り4杯(約23g)の「ミルクココア」に対し、従来品では、少量のお湯(20ml)でよく溶かして、冷たい牛乳や水100mlを加えるのを推奨していたのを、リニューアル品では、少量の牛乳や水を約20ml注ぎダマにならないように練ってから、冷たい牛乳や水100mlを加えかき混ぜるやり方を推奨する。

 ホット飲用ではパウダーと牛乳を一緒にレンジで温める方法に変更し、湯水や牛乳を別々に温める手間を省いた。
 「アイス・ホットともに従来品に比べて溶けやすくなり、作る手間を省くことで、ゆとりある生活に貢献して飲用頻度を上げていきたい」(片岡物産)と期待を寄せる。

 パッケージも刷新。「『バンホーテン』では、ミルクではなく、濃厚なカカオ感やチョコレート感をより感じていただけるようにデザインを改めた。“水や牛乳にも溶ける”のアテンションを加えたほか、体にうれしいポリフェノールと食物繊維も訴求していく」と説明する。

 「ハイカカオ72%」のパッケージも同様に、カカオ感とチョコレート感の強さをさらに訴求したデザインへとリニューアルする。

 そのほか、スティックタイプでは「ミルクココア」に加えて、今年は売上拡大中の「ミルクココア 糖質60%オフ」でもアイス訴求パッケージを展開していく。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。