日本初 NYワイン専門店 本場の文化を発信へ都内にオープン

米ニューヨーク州産ワインの輸入・卸を手がけるGO-TO WINEは、国内初のNYワイン専門ショプ&バー「go-to wine shop&bar」を都内に12月18日オープンした。

小田急線経堂駅(世田谷区)から徒歩5分。「NYワイン文化の発信地」をコンセプトに、本場さながらのテイスティングルームや屋外席も取り入れたスタイリッシュな店舗だ。現地の食文化とスタイルを体現したバーでは、ワインとともに料理が楽しめる。

一般に「ニューヨーク市」として知られるマンハッタン島は州全体の面積の1%以下にすぎず、北海道と九州を合わせたくらいの広さがあるNY州。ワイン造りの歴史も古く、州内各所に多くのワイナリーが存在する。

日本ではNYワインの知名度はまだ低いが、オーナーの後藤芳輝社長=写真左=によれば、近年はコーネル大学との産学協同の研究などにより品質が向上。現地のトップレストランもワインリストに加えるなど、評価が高まっている。

「アルコール度数低めのワインが嗜好にフィットする、ミレニアル世代が消費の主力。彼らはこれまでの評価にとらわれず、自分好みのワインをSNSなどで偏見なく選んでいる」と話す。

夫の芳輝氏とともに同店を営む後藤由華店長=同中央=は「冷涼な気候が生み出すNY州産のワインは、タンニンがしっかりしたカリフォルニアワインなどに比べ、エレガントで軽やかなものが中心。和食にも合わせやすいので、ぜひ普段の生活に取り入れて」とアピールした。

オープニングイベントに登場したワインコーディネーターの常盤努氏=同右=は「NYでは地産地消の食文化が根付いている。こうしたサステナブルな食のスタイルが日本でも普及することを願っている」と語った。

今後はNYワインの多様な文化やライフスタイルを伝えるため、地域と連携した様々なイベントや情報発信も計画している。

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▽所在地:東京都世田谷区経堂1-26-15
▽営業時間:12~20時