ローソン、冷凍食品が絶好調 商品刷新プロジェクトに手応え 上期110%超え

 ローソンの冷凍食品が絶好調だ。22年度上期(22年3月1日~8月31日)の冷凍食品の売上高は前年同期比110%超、現在の売上げも前年比約110%で推移している。

 大変革実行委員会のプロジェクトの1つ「商品刷新プロジェクト」を推進してきたことが奏功した。

 取材に応じた竹増貞信社長は「商品刷新プロジェクトとしてコロナ禍でニーズが高まった冷凍食品、日配食品の強化を行った。定番品のブラッシュアップや、好調な冷凍馬刺し・刺身の販売エリア拡大や冷凍デザートの新商品発売、クリアトップシール総菜の展開などが奏功し、冷凍食品の売上前年同期比110%超、日配食品の売上前年同期比は100%超となった」と振り返る。

 「商品刷新プロジェクト」では、定番商品の更なる磨き上げ、独自性あるチャレンジ商品の開発と定番化、地域密着のエリア商品開発をさらに推進している。
 冷凍食品についてはコロナ禍で急激にニーズが高まり、ストック需要とともに即食需要も発生。「2021年4月から発売した冷凍デザートは、解凍の手間なく冷凍庫から取り出してすぐに食べられることからご好評いただいている」という。

 コロナ下の生活様式の変化で「家飲み」需要も依然高い状況が続いている。
 「家で居酒屋の味が楽しめる冷凍刺身やユッケも好調。関東、北陸、近畿、中四国、九州で販売していたが、12月13日からは甲信越、中部、沖縄にも販売エリアを拡大し、1万店規模になった。残る北海道、東北にも導入準備を進めている」と語る。
 冷凍食品は引き続き、定番のブラッシュアップや新商品の開発を進めてラインナップを増やしていく。

 一方、日配食品については、6月から来店客へのヒヤリング調査から、商品の蓋に中身が見えてより選びやすい透明のクリアトップシールを採用した長鮮度総菜を展開している。
 その反響は上々で「ご自宅で調理するには手間のかかるメニューを食べきりサイズで包装しているため、もう一品のおかずとしての買い置きにも便利とご好評いただいている」と述べる。

 なおローソンは、アフターコロナに必要とされるコンビニになるため、2020年10月に、12のプロジェクトと全社脱炭素活動からなるローソングループ大変革実行委員会を立ち上げ、商品・売場・SDGs・データ活用・収益力向上など様々な分野に関する施策を進めている。

EU農産品  - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)