キリンビール 再エネ利用推進、RE100早期達成目指す

キリンビールは来年1月から福岡工場(高橋伸夫工場長)と岡山工場(萱場英樹工場長)で購入する全電力を再生可能エネルギー100%にする。これにより両工場の購入電力由来のGHG(温室効果ガス)排出量はゼロとなり、年間約7千700tのGHG排出量削減につながる。またキリンビール全9工場のうち前述の2工場とこの取り組みを先行して行っている名古屋工場(千葉一弘工場長)と仙台工場(末武将信工場長)を合わせた4工場で再エネ100%となるほか、キリンビール全体の再エネ比率が42%となる。

キリンビールでは2020年11月にRE100(電力の再生可能エネルギー100%化を目指す企業で構成される国際的な環境イニシアチブ)に加盟し、2040年までに使用電力の再生可能エネルギー100%化を掲げている。新たな再エネ発電設備を社会に増やし、火力電力を代替して社会の脱炭素化に貢献すべく、キリンビール全9工場への太陽光発電電力の導入・稼働を完了させるなど再エネ利用を積極的に推し進めている。

今回、社外から購入する電力を再エネに切り替えることで、再エネ利用拡大の取り組みを加速させる。将来的にはキリングループの事業で使用するすべての電力を再生可能エネルギーに置き換え早期のRE100達成を目指していく意向だ。