信州そばの製造技術の研鑽と品質向上を図ることを目的にした、「第65回 信州そば品評会賞状授与式」が8日、長野市内で行われ、入賞した20品の生産者に対して各代表から賞状が手渡された。長野県と長野県信州そば協同組合、長野県麺業協同組合が主催。
事前に行われた審査会では、長野県の食品担当者、そばの育種や開発、そばメーカーなど関係者が参加。長野県内15工場から出品された、乾そば、半生そば、生そば110品目を、種類やそば粉配合率によって5部門に分け、麺線や色の均一性などの外観評価、風味やテクスチャーの官能評価を行った。
最優秀賞には「農林水産大臣賞」、第2部の「霧と民話の里 信州戸隠そば」（信州戸隠そば）が受賞。信州戸隠そば・小出真也社長は、「市場ではゆでて香りが出にくいそばが多いなかで、（受賞商品は）風味がしっかりした誰からも美味しいと言ってもらえるようにしている。社名を冠した商品が評価されて非常にうれしく思う」と感想を述べた。
なお長野県信州そば協同組合では市場拡大に向けて、電子レンジで簡単に調理できるそばを開発中。来年3月のFoodexへの出展、豪州への輸出を皮切りに輸出拡大を進めていく。各賞入賞者は次の通り。
【農林水産大臣賞】第2部「霧と民話の里 信州戸隠そば」信州戸隠そば
【農林水産省大臣官房長賞】第1部「信州戸隠 通のそば」おびなた、第2部「戸隠そば」戸隠松本製麺、第4部「善光寺門前生そば」しなの麺工房
【長野県知事賞】第1部「絵島八割蕎麦」木曽屋、第2部「信州粉碾屋更科そば」柄木田製粉、同「信州そば」桝田屋食品、第3部「戸隠生そば」戸沢製麺、同「きたそらち石臼挽半生五割そば」渡辺製麺、第4部「信州 生そば」滝沢食品、同「北国街道信州生そば みよた」古越製麺所、同「八ヶ岳西麓産 信州生そば」盛谷製麺、第5部「（生）アマランサスそば」木曽屋、同「タチアカネ使用 名代手折り八割そば」小妻屋本店
【審査長賞】第1部「信州戸隠そば」信州戸隠そば、第5部「グルテンフリー 信州そばペンネ」しなの麺工房
【全国乾麺協同組合連合会会長賞】第1部「戸隠そば」戸隠松本製麺
【全国製麺協同組合連合会会長賞】第4部「信州産生そば五割」渡辺製麺
【長野県信州そば協同組合理事長賞】第3部「自家農園のおいしいそば」鎌倉麺業
【長野県麺業協同組合理事長賞】第4部「信州そば 佐久」木内麺業
※注＝第1部・そば粉配合率70％以上の乾そば、第2部・そば配合率40％以上70％未満の乾そば、第3部・そば配合率40％以上の半生そば、第4部・そば配合率40％以上の生そば、第5部・そば配合率30％以上の新規性を有するそば
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