決済機能付きカート POS連携で流通革新へ Retail AI×東芝テック

トライアルグループのRetail AI(本社・東京都港区、永田洋幸代表取締役CEO)と東芝テック(本社・東京都品川区、錦織弘信社長)はこのほど、「新時代のお買い物体験を生み出し、流通の仕組みを革新する」というスローガンを掲げて共同プロジェクトを開始した。

Retail AIは、買い物客が付属のスキャナで商品バーコードを読み取り、専用のゲートを通過するだけで連携させたプリペイドから会計できる「スマートショッピングカート(SSC)」を提供。買い物中に合計金額を確認できる上にレジ待ちもなくなり、買い物客の利便性が向上。流通側の人手不足を補い人的コストを抑制し、スキャン漏れ防止機能や顧客属性などにもとづくレコメンド機能も備える。

トライアル店舗においてすでに100店舗、合計1万台超が導入され、利用率は約45%。SSCの導入により店舗全体のレジ通過客数が1.7倍に増加したという。

東芝テックは、世界325万台・国内65万台が利用されている世界トップクラスのPOSシェア企業。同社が提供するグローバルリテールプラットフォーム「ELERA(エレラ)」は、店舗ごとの各種データをクラウドに集積するほか、パートナーとのAPI連携によって個々の店舗に合わせたマイクロサービスを提供できるのが強み。今回の共同プロジェクトでは、国内約5割に及ぶ東芝テックPOSの利用店舗へSSCの利用を促すとともに、「共同展開により、流通の課題に大きなイノベーションを起こしたい」とRetail AIの永田CEOは期待を述べた。両社はELERA上でのSSC稼働に向けて、23年春以降のサービス開始をめどに実証実験を進める。

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