「はんぺいチーズドッグ」子どもの魚・練り物離れに新提案 豊浜水産

練り物専門店の豊浜水産(愛知県知多郡、石黒直樹社長)は子どもの魚離れ解消や魚・練り物を美味しく食べる新提案商品「はんぺいチーズドッグ」(はんぺい=油で揚げた練り物、1本約100g)の販路拡大に力を注ぐ。これまでは自社の直売店やイベント出展で地元を中心に認知向上を図ってきたが、今後は小売・業務用ルートなどにも営業活動を広げていく。

「はんぺいチーズドッグ」は、串にモッツァレラチーズ、ポークウインナーを刺したものを魚肉すり身で包み、パン粉をまぶして油で揚げた、韓国の人気屋台フード「チジュハッドグ」風の商品。

出来立ての状態で食べると、すり身の中からとろ~りチーズが伸びるビジュアルが印象的で、味だけではなく視覚でも楽しむことができる。

魚肉のすり身はカルシウム豊富で、かつカルシウムの吸収を良くするたんぱく質、ビタミンDも含有する栄養価の高い食べ物。これを、子どもの好きな「チーズ」「ウインナー」と掛け合わせることで、子どもが魚や練り物に親しむきっかけにもしたい考え。「学校給食にも面白いのではないか」(石黒社長)とする。

同社の直売所では、来店客の半数以上が購入する人気商品で、イベントなどの露店営業の際も1日50本以上を売り上げるなど実績を積んできた。

今後は知多半島の新名物として地域に根付かせ、さらには卸や委託販売など販路拡大を狙う。外販に当たっては、半油調した状態で商品を提供。保存期間については、冷蔵(10℃以下)で約1週間、冷凍で約4か月。

ユーザーは、①油で揚げる(170℃で約6分)②焼く(簡易式コンロの強火で約5分)③電子レンジ+トースター(電子レンジ500Wで約1分加熱後、トースターで約3分加熱)のいずれかで最終調理を行うだけ。手軽に提供できる。