豊かなおうち時間を演出 具付き麺・パンなど強化 テーブルマーク

テーブルマークは、今秋に家庭用冷凍食品の新商品15品・リニューアル品14品、家庭用常温品の新商品1品、業務用冷凍食品の新商品12品・リニューアル品1品を発売する。

家庭用冷凍食品は、コロナ禍以降の内食率の高まりでユーザーの間口が広がり購入頻度も上がっている。子育て世帯の女性を主要顧客としながらも、テレワークの浸透で男性の利用者が増えていることもポイント。「新規ユーザーは価格より品質やブランドを優先する傾向がある。高品質な商品や購入したくなるような消費者コミュニケーションが重要」(同社)。

秋季新商品は、「お家時間をより豊かに」をテーマに、特別なひと時の演出や新たな利用シーンを創出する汎用性の提案に注力した。主力の冷凍麺は、昼食需要が伸びている汁なし具付き麺を拡充。「お皿がいらない」シリーズに、トレンドの味わいを再現した「にんにく醤油まぜそば」を追加する。「ジャージャー麺」「汁なし担々麺」「カルボナーラうどん」など合計8品体制でマンネリ化しがちな昼食利用の買い回り需要を喚起したい考え。汁あり麺では、外食品質が自宅で楽しめる「鶏白湯ラーメン」「麻辣火鍋ラーメン」「魚介豚骨ラーメン」を発売。また、和メニューで「味噌仕立て鍋焼えび天うどん」を投入。赤味噌・白味噌・豆味噌に魚介の旨みを効かせたつゆが特長。

「ここCafé ホットビスケット」(テーブルマーク) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「ここCafé ホットビスケット」(テーブルマーク)

冷凍パン市場に再挑戦することもポイント。新シリーズ「ここCafé」を立ち上げ、「ホットビスケット」「シナモンロール」「厚切りフレンチトースト」の3品を発売。電子レンジの簡単調理で外食と同等のおいしさが再現でき、カフェで過ごすような「とっておきの時間」をいつでも楽しめる。好きな時においしく食べられる冷凍ならではの価値を訴求し、うどん、お好み焼きに次ぐ柱事業への育成を目指す。

お弁当用は、ターゲットや食シーンの広がりを狙った。「のりっこチキン」は食卓を想起させるパッケージ写真に変更し、おかずなどでの利用を見込む。家飲みにも向く商品として、「明太子のふんわり玉子」「とうもろこしの天ぷら」などを新発売。

また、食卓向けには紙トレー入りでお皿いらずの「速攻 豚キムチ」「同 豚しょうが」を開発。レンジ約3分20秒で出来上がる。米飯は、海外旅行の代替で輸入食材などの市場が盛り上がっていることに着目、「カオマンガイ風アジアン鶏飯」など2メニューを提案する。

家庭用常温品は、パックごはんを強化。市場が堅調に推移する中、日常使いの増加で多食パック(3食・5食・10食等)のシェアが高まるとともに、小容量化(200g→180g以下)や銘柄米の多様化などがトレンドとなっている。新商品で「北海道産きたゆきもちのお赤飯 3食」を発売。もち米に使用した北海道産「きたゆきもち」は、ふっくらもちもちした食感が特長。独自の二段階加熱製法により、北海道産小豆の旨みを引き出すように炊き上げた。自宅で炊くには手間と時間が必要な赤飯を手軽に用意できる。480g(160g×3)。

業務用冷凍食品では、健康うどんとして「たんぱく質入りうどん」と「糖質30%offうどん」を提案する。前者は1玉(200g)につき不足しがちなたんぱく質が17.4g入っており、健康なカラダ作りをサポートする。後者は、うどんのおいしさはそのままに、摂りすぎが気になる糖質をカットし、1玉(180g)当たり19.3gの食物繊維が含まれるようにした。冷凍パンでも健康軸に対応。新商品「高たんぱく質ミニ食パン(ブラン入り)」はたんぱく質と食物繊維の両方を摂取できる。

中華メニューで介護施設・病院向けに「橙花焼売」と「黄花焼売(海老)」を発売。おいしさはもちろん鮮やかな見た目も特長で、ハレの日や特別感を演出できる。外食チャネルには、海老とニラが芳醇な香りと豊かな味わいを作り出す「繁盛飲茶 海老とニラ入り蒸し餃子」、炒飯・餃子とのセットメニューや惣菜にも使いやすい「麺始め 割子チャンポン麺」を展開。

デザートは3品を新提案。「カット済みロールケーキ 紅茶(アールグレイ)」は秋にぴったりの上品なフレーバーで、「カット済みカステラ風サンド(プレーン)」と「同(宇治抹茶)」は定番のおいしさをカット不要で手軽に提供できる。