男子中高生のココロ解放炭酸「がぶ飲み」に根強い支持 特徴的なフレーバーやパッケージデザインの突き抜けた物性価値が特徴

 ポッカサッポロフード&ビバレッジが男子中高生の“ココロ、解放炭酸”として展開している炭酸飲料「がぶ飲み」が根強く支持されている。

 特徴的なフレーバーやパッケージによる突き抜けた物性価値とターゲットに寄り添った気分価値を前面に押し出していることが、メインターゲットの男子中高生に支持される要因となっている。

 取材に応じた大久保正孝食品飲料事業本部価値創造飲料事業部部長は「当社のサステナビリティの方針はESG(環境・社会・ガバナンス)に健康を重視した同社方針のHealthを加えたH+ESGがベースとなる。この中でHはカラダだけではなくココロも含まれる。『がぶ飲み』では見て楽しめるような思い切ったデザインで、コロナ禍で苦労している中高生のココロを解放することをイメージしている」と説明する。

 コロナ禍の20年以降は、“ココロ、解放炭酸”を謳い、部活などの活動が制限される男子中高生のココロに寄り添ったコミュニケーションを展開。「メロンクリームソーダ」と「フリーダムエナジー」2品を中核に季節ごとのスポット商品を期間限定発売してブランドを強化している。

「がぶ飲み」今年の目玉の「ブルーウェーブフロート」(左)と「チュッパチャプス ストロベリークリームソーダ」 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「がぶ飲み」今年の目玉の「ブルーウェーブフロート」(左)と「チュッパチャプス ストロベリークリームソーダ」

 今年の「がぶ飲み」スポット商品は、5月16日に新発売した「ブルーウェーブフロート」と6月20日に新発売した「チュッパチャプス ストロベリークリームソーダ」が目玉。

 「ブルーウェーブフロート」は、沖縄の“ソウルアイス”として知られるブルーシールとのコラボ商品で、ブルーシールの人気アイス「ブルーウェーブ」の味わいと沖縄の夏や海をイメージして開発された。

 ブルーシールを手がけるフォーモストブルーシールは、1948年に沖縄県うるま市(当時・具志川市天願)の米軍基地内で創業し、96年にポッカサッポロフード&ビバレッジ(旧ポッカコーポレーション)のグループに入った。

 「ブルーウェーブフロート」には、ポッカサッポロのグループ連携を強化しコロナ禍で、観光需要が厳しい状況にある沖縄を応援していく意図も込められている。

 「チュッパチャプス ストロベリークリームソーダ」は、棒付きキャンディー「チュッパチャプス」とのコラボ商品で、「チュッパチャプス」の中でも特に人気のストロベリークリームをイメージした微炭酸に仕立てられている。
 「コロナ禍で閉塞感を感じている中高生に『がぶ飲み』と『チュッパチャプス』のそれぞれが持つ世界観を掛け合わせることで、より一層楽しい気分とワクワク感を味わっていただきたい」との思いが込められている。

 今後については「これからも『がぶ飲み』らしい楽しさと“ココロが解き放たれた自由な気持ち”を提供しながらオンリーワンブランドを目指していく」と意欲をのぞかせる。