「白いモスバーガー」“白”へのこだわりとその狙いは? 開発の発想はSnow Manにあらず 

 モスフードサービスは13日、全国のモスバーガーで新商品「白いモスバーガー」を発売開始した。

 モスバーガーが課題に掲げるレジ客数の増加と若年層の増加が狙い。

 屋台骨である定番商品の「モスバーガー」は30~40代男性に支持されており、この支持層を維持しながら「白いモスバーガー」で30~40代の女性や若年層の獲得を目指していく。

 「白いモスバーガー」は9月中旬まで発売され、2ヵ月半の販売期間で310万食を販売目標に掲げる。 

 12日発表した安藤芳徳上席執行役員マーケティング本部長は「通常のキャンペーン商品の平均が200~210万食で、今回はかなり力を入れていく。定番商品の『モスバーガー』も同等の300万食を目指していく」と意欲をのぞかせる。

モスフードサービスの安藤芳徳上席執行役員マーケティング本部長 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
モスフードサービスの安藤芳徳上席執行役員マーケティング本部長

 「モスバーガー」の目標300万食は、Snow Manの渡辺翔太さんとラウールさんを起用して昨夏から過去2回行ったキャンペーンで「モスバーガー」の販売を押し上げた事例を受けたものとみられる。

 「キャンペーン商品よりも定番商品が売れるという初めての体験をした。若い世代を狙ったキャンペーンではあるが全体の底上げにもつながり、我々が狙っているターゲット層も獲れるという二律背反の動きがみられた」と振り返る。

 「白いモスバーガー」は、厳選した4種類のチーズ(クリーム、ゴーダ、エメンタール、パルミジャーノ・レッジャーノ)を使用した白いソースをかけたもの。
 「夏バテ防止にはチーズがいいという発想で開発した。Snow Manさんから発想したわけではない」という。

  中身の特徴について、濱崎真一郎商品開発部長は「ポイントは商品のチーズソースの白さと店頭にあるツールの白さがほぼ同じであること。チーズには固いもの、ザラザラしたものなど様々な特徴のものがあるが、今回はソースに仕上げることで滑らかさを打ち出した。『モスバーガー』」の特徴であるトマトやオニオンを覆い隠すため『モスバーガー』とは異なる味わいに仕立てた」と説明する

白いソースがかけられた状態の「白いモスバーガー」 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
白いソースがかけられた状態の「白いモスバーガー」

 白さにこだわった点についてはSnow Manを意識した模様。

 現在、Snow Manの渡辺翔太さんとラウールさんを起用した新CMやキャンペーン展開で「白いモスバーガー」をアピールしている。

 「白いモスバーガー」の発売にあわせて、看板も店内スタッフも白くなったモス史上初の店舗「白モス 恵比寿東店」も7月31日までの期間限定でオープンしている。

モスフードサービスの濱崎真一郎商品開発部長 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
モスフードサービスの濱崎真一郎商品開発部長
 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)