時短解除、夜の街へ

飲食店の時短営業が全国的に解除されてから1か月が経過した。都内では人数制限も緩和された。大幅な人員削減に踏み切った店舗では、人手不足に悩まされている。夜の街は賑わいを取り戻しつつあるようにも見えるが、地域や業態によって事情は異なるようだ。

▼都内のイタリア料理店では、「回復には程遠い。以前のようにワインが出ない」と話す。長居する客も少なくなった。本来なら書き入れ時の12月。我慢の時は続く。

▼山下達郎や大貫妙子らが在籍したシュガー・ベイブの「DOWN TOWN」を多感な時期に聴き、洗練された都会の夜への憧れを募らせた。夜の街へ繰り出すのは、いくつになっても楽しい。でも、いまは幾許かの後ろめたさが残る。

▼全国4万5千店の飲食店が閉店の憂き目にあっている。コロナ前に7千200店あった大手居酒屋チェーン店が今年9月までに6千店を割り込んだという。外食シフトも始まったが、オミクロン株の拡大がどう影響するか。金融市場は敏感に反応した。五輪も終わったことだし、躊躇する理由はないだろう。政府には徹底した水際対策を願う。