カゴメ「たまねぎ」合弁事業を開始 北海道・廃校校舎に貯蔵庫

カゴメは、9月からたまねぎ(生鮮・加工品販売)の合弁事業を開始する。同社は、2020年2月に北海道の農業振興を目指す北海道農業生産法人の有限会社ミナミアグリシステムと合弁会社「そうべつアグリフーズ」を設立し、事業化の準備を進めてきたが、このほど北海道有珠郡壮瞥町に生鮮たまねぎの貯蔵庫と選果場が完成し、9月からの販売体制が整った。

「そうべつアグリフーズ」の貯蔵庫・選果場・加工場は、廃校となった壮瞥町立久保内中学校の校舎・敷地を活用して建設したもので、地元の雇用促進を通じて地域活性化を促す。貯蔵庫ではオランダMooij Agro社の乾燥・冷蔵機能を備え設備を導入。ベルギーDEWULF社の粗選機や収穫機など最新鋭の大型農業機械も導入している。

たまねぎは、カゴメの主力商品であるトマトやトマト加工品と相性が良く、中食や外食では調理作業の手間や時間を削減できる「オニオンソテー」などたまねぎ加工品の需要が高まっている。そこで同社ではミナミアグリシステムと連携し、「北海道産」という高いブランド力のたまねぎを、ユーザーニーズに合わせて生鮮品から加工品まで提供することで、事業拡大を図っていく。

体育館を利用した選果場(そうべつアグリフーズ/北海道有珠郡壮瞥町)
体育館を利用した選果場(そうべつアグリフーズ/北海道有珠郡壮瞥町)

今後の事業計画は、貯蔵庫(延床面積1千430㎡)や選果場(822㎡)を最大限に活用し、主にミナミアグリシステムや地元農家が栽培した北海道産たまねぎを、今年9月から北海道内外の卸・仲卸や量販店で販売し、来年には加工場を建設して剥きたまねぎなどを販売。23年から冷凍ソフリットなどのたまねぎ加工品を全国の中食・外食などに販売する計画。

今回の事業に当たっては日本政策金融公庫や北海道銀行、伊達信用金庫およびJA三井リースのサポートがあって実現した。