加藤産業 増収増益で着地 今期減益予想も「増収にこだわり」加藤和弥社長

加藤産業の20年9月期連結業績は売上高が3.9%増の1兆1千47億円、営業利益が7.2%増の115億7千万円で着地。今期は2.3%増の売上高1兆1千300億円、営業利益は4.1%減の111億円で増収減益を見込む。加藤和弥社長は13日に開いたオンライン決算会見において次の通り語った。

【前期を振り返って】

――売上げ・利益ともに増収増益で、当初の予想より若干上振れで終わることができた。特に3月以降、家庭用の需要が高まり5月半ばまで大幅に伸びた。その間、利益もプラスとなった。グループとしては業務用比率の高い三陽物産、海外事業が苦戦した。

CVSについては商流だけでなく物流の受託も受けているが、店舗数が減っているわけではないので効率が悪化し、若干収益の足を引っ張った。

売上総利益率(6.64%)は予想を若干クリアしたものの、上期までの状況を考えると下期は苦戦した。一方で販管費比率(5.59%)は売上げの増加に加え、交通費や交際費が下がったこともあり抑えられた。結果、営業利益率(1.05%)は前年を上回った。

【コロナ禍での変化】

――従業員の安全確保と、安定的な食品流通という社会的役割に専念した。ずっと取り組んできた提案型営業の推進や物流コストの削減など、細かな積み重ねが暴風雨で吹き飛んだ状態だった。

ほとんどの会議がオンラインとなり、意思疎通や一体感が作りにくいというのもあるが、小まめに情報共有し早いサイクルで検証するなど新しい環境下でできるようになったことも多い。それらを生かす方法を考えていきたい。

【今期の見通し】

――今期は増収減益を見込む。増収に対するこだわりがあり、みんなで頑張って達成したい。利益については情報システム関係の費用と減価償却が大きく膨らみ、それが減益要因となる。低温は前期、特殊要因で赤字だったが改善する見通し。酒類の家庭用は堅調だが、業務用は読みづらい。海外は10月に買収したマレーシアのMerisonが上乗せになり増収となるものの、その利益がのれんで消えるので利益的に大きく増えることはないとみている。